第10期マイナビ女子オープン 女王就位式・祝賀会レポート

更新:2017年07月24日 09:38

 加藤桃子女王が4連覇した第10期マイナビ女子オープンの女王就位式・祝賀会は7月18日、東京都千代田区「マイナビ本社」で約250人が出席して行われました。

 就位式は、株式会社マイナビ・中川信行代表取締役社長、日本将棋連盟・佐藤会長の主催者あいさつ、加藤女王の地元・静岡県牧之原市教育委員会の坪池洋教育長の祝辞、マイナビ杯、優勝賞金の授与、就位状の授与、そして加藤女王の謝辞へと進みました。
 その後、祝賀会は「今シリーズは踏み込みが良かった」と話す神谷広志八段の乾杯で始まり、加藤女王を囲んで写真撮影をしたり、談笑したり、和やかに進み、株式会社マイナビ出版・滝口直樹代表取締役社長が中締めのあいさつをして盛会のうちに終了しました。

中川信行マイナビ代表取締役社長のあいさつ

第10期マイナビ女子オープン 女王就位式「マイナビブランドを立ち上げてちょうど10年、無事10期まで進みました。
加藤女王、4期連続、誠におめでとうございます。本棋戦は5期連続、または通算7期獲得で『永世女王』の資格を得られることになりました。来期が楽しみです。この前身のレディースオープンを20回、合計30年間、女流棋士の棋戦を主催してきました。『週刊将棋』(休刊)、『将棋世界』も制作、販売してきました。なかなか右肩上がりにならなかった将棋界が、藤井聡太四段の話題沸騰で、初めて『将棋世界』が完売し、次の8月号も発売した途端に雑誌としては異例の増刷が決まりました。将棋の大ブームが起きています。一過性でなく、さらに大きく盛り上がるようになればいいと思っています」

佐藤康光日本将棋連盟会長のあいさつ

第10期マイナビ女子オープン 女王就位式「加藤女王、4連覇、誠におめでとうございます。『将棋世界』も大変好評で、ぜひ『週刊将棋』の復刊をご検討ください。
今期は結果的に加藤さんの3連勝でしたが、開始前は勢いに乗っている上田さん(初美女流三段)に分がある、といわれていました。ところが、加藤さんの調子が戻って、その"攻めの強さ"がよく出たシリーズになりました。来期もより実力を付けていただき、素晴らしい将棋を見せてください」

坪池牧之原市教育長の祝辞

第10期マイナビ女子オープン 女王就位式「西原茂樹市長が公務のため出席できないので、そのメッセージをお伝えします。『これからもずっとずっと牧之原のお父さんのつもりで応援します』。私もこの場に立つことがうれしくて仕方がありません。彼女の活躍は牧之原市民にとっても大きな喜びです。本当におめでとうございました」

加藤桃子女王の謝辞

第10期マイナビ女子オープン 女王就位式「第10期という節目に、こうしてこの場にいられることができて喜んでいます。この棋戦は愛着があり、相性のいい棋戦です。上田さんとは2年ぶりのシリーズで、互いに成長を確かめ合うシリーズだったと思っています。この一年は失冠したり、奨励会の初段から1級に降級したりして苦しかった。
でも、何よりメンタル面で前向きになれたのが大きかったです。家族、お世話になっている方々、棋士の先生方に支えていただきました。その中でも一番心に残っているのが師匠(安恵照剛八段)から『桃子ちゃんなら大丈夫だよ。将棋に打ち込みなさい』と言われたことでした。
その後、初段に戻ることができ、上田さんにも思いっきりぶつかって自分らしさを表現できました。来期も良い内容で5連覇を目指していきたい。
マイナビ様、主催していただき、夢と希望を与えてくださり、ありがとうございます。いつも支えてくださった皆様、ありがとうございました」

滝口直樹マイナビ出版代表取締役社長の中締めのあいさつ

第10期マイナビ女子オープン 女王就位式「昨今"将棋ブーム"で、いろいろな所で『やー、おめでとう』と言われました。『将棋世界』も、書籍もよく売れています。今月22日には本棋戦の一斉予選があります。いよいよ加藤女王の5連覇が懸かってきます。皆さん、大いに注目してください」

第10期マイナビ女子オープン 女王就位式
優勝賞金500万円の授与
第10期マイナビ女子オープン 女王就位式
就位状の授与
第10期マイナビ女子オープン 女王就位式
記念撮影
第10期マイナビ女子オープン 女王就位式
神谷八段の乾杯で祝賀会が始まった

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