朝日杯は千田七段が初優勝、本田五段がタイトル戦初勝利、順位戦は斎藤七段がA級へ昇級など【2月10日~2月16日の注目対局結果】

更新:2020年02月17日 12:30

2020年2月10日(月)~2月16日(日)に行われた注目対局の結果をご紹介します。

第78期順位戦、B級1組は、菅井八段に続いて斎藤七段がA級への昇級を決め、また八段へ昇段しました。

第5期叡王戦、挑戦者決定三番勝負は、豊島竜王・名人が渡辺三冠に勝って1勝1敗としました。2月24日に行われる第3局で、永瀬叡王への挑戦者が決まります。

第45期棋王戦五番勝負第2局は、本田五段が勝ってタイトル戦初勝利を収めました。

第13回朝日杯将棋オープン戦は、準決勝で藤井七段を破った千田七段が、決勝で永瀬二冠にも勝ち、初優勝を決めました。

第46期岡田美術館杯女流名人戦は、里見女流名人が第3局も勝ち、11期連続で女流名人となりました。

※段位・成績は対局当時のもの

第33期竜王戦

【1組ランキング戦】佐藤康光九段が木村一基王位に勝利

●木村一基王位-○佐藤康光九段

第33期竜王戦1組ランキング戦、木村一基王位VS佐藤康光九段の対局が2月14日に行われ、佐藤九段が122手で木村王位を破り、勝ち進みました。

佐藤九段は次戦、羽生善治九段と対局します。

木村王位は出場者決定戦に回ります。

◆第33期竜王戦1組ランキング戦対戦表はこちら

【6組ランキング戦】佐々木大地五段が本田奎五段に勝利

○佐々木大地五段-●本田奎五段

第33期竜王戦6組ランキング戦、佐々木大地五段VS本田奎五段の対局が2月10日に行われ、佐々木五段が85手で本田五段を破り、勝ち進みました。

佐々木五段は次戦、高野智史五段と対局します。

関連記事

竜王戦の仕組みや特徴について

第78期順位戦

【B級1組】斎藤慎太郎七段が昇級を決める

第78期B級1組順位戦で、12回戦の6対局が2月13日(木)に行われました。
各対局の結果は以下の通りです。

【東京・将棋会館】
○郷田真隆九段 VS ●畠山鎮八段
○屋敷伸之九段 VS ●行方尚史九段
●深浦康市九段 VS ○松尾歩八段
●阿久津主税八段 VS ○斎藤慎太郎七段

【関西将棋会館】
○永瀬拓矢二冠 VS ●山崎隆之八段
○菅井竜也八段 VS ●千田翔太七段

上位のリーグ成績は以下の通りです。

[B級1組成績]( )内は順位
【11勝1敗】菅井竜也八段(9)(昇級決定)
【8勝3敗】斎藤慎太郎七段(3)☆昇級決定
【7勝4敗】行方尚史九段(4)、永瀬拓矢二冠(12)、千田翔太七段(13)
【6勝5敗】深浦康市九段(1)、郷田真隆九段(8)

この結果、斎藤慎太郎七段がA級への昇級と八段昇段を決めました。

最終戦・13回戦は3月12日(木)に行われます。

これまでの成績の詳細は、以下の対戦表をご覧ください。
◆第78期名人戦・順位戦B級1組 対戦表

akutsu_saito.jpg
写真左:阿久津主税八段/写真右:斎藤慎太郎七段 名人戦棋譜速報より

第5期叡王戦

【挑戦者決定三番勝負 第2局】豊島将之竜王・名人が1勝目

○豊島将之竜王・名人-●渡辺明三冠

第5期叡王戦 挑戦者決定三番勝負の第2局、豊島将之竜王・名人VS渡辺明三冠の対局が2月13日に行われ、豊島竜王・名人が88手で渡辺三冠を破りました。

豊島竜王・名人はあと1勝で叡王戦への挑戦が決まります。

関連記事

叡王戦の仕組みや特徴について

第61期王位戦挑戦者決定リーグ

【白組】稲葉陽八段が阿部健治郎七段を破り1勝0敗に 

○稲葉陽八段-●阿部健治郎七段

第61期王位戦挑戦者決定リーグ白組の1回戦、稲葉陽八段VS阿部健治郎七段の対局が2月14日に行われ、稲葉八段が74手で阿部七段を破り、1勝0敗としました。

◆第61期王位戦挑戦者決定リーグ対戦表はこちら

関連記事

*第61期王位戦挑戦者決定リーグが開幕
*王位戦の仕組みや特徴について

第45期棋王戦五番勝負

【第2局】本田奎五段が渡辺明棋王を破り1勝目

●渡辺明棋王-○本田奎五段

渡辺明棋王に本田奎五段が挑戦する第45期棋王戦五番勝負の第2局が2月16日(日)に栃木県宇都宮市「宇都宮グランドホテル」で行われ、本田五段が渡辺棋王を97手で破り1勝目をあげました。

本田五段はこの棋王戦を制すると、初の棋王獲得、初タイトル獲得となります。

第3局は3月1日(日)に新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われます。

topic_matome_kiou200217.jpg
写真左:渡辺明棋王/写真右:本田奎五段 棋王戦中継ブログより

関連記事

【棋士データ・成績比較】渡辺明棋王 VS 本田奎五段
棋王戦の仕組みや特徴について

本田五段インタビュー

「第2局は師匠の和服で」挑戦者、本田五段インタビュー【前編】
「95点の一年だった」挑戦者、本田五段インタビュー【後編】

第13回朝日杯将棋オープン戦

【本戦トーナメント】千田翔太七段が初優勝

○永瀬拓矢二冠-●阿久津主税八段
●藤井聡太七段-○千田翔太七段
●永瀬拓矢二冠-○千田翔太七段

第13回朝日杯将棋オープン戦 本戦トーナメント準決勝で、永瀬拓矢二冠VS阿久津主税八段と藤井聡太七段VS千田翔太七段の対局が2月11日に行われ、永瀬二冠と千田七段がそれぞれ勝ちました。

同日、永瀬拓矢二冠VS千田翔太七段の決勝戦が行われ、千田七段が105手で永瀬二冠を破り、初優勝を決めました。

asahi_fujii_tida.jpg
準決勝の様子 藤井聡太七段VS千田翔太七段 (撮影:常盤秀樹)

asahi_nagase_tida.jpg
決勝の様子 永瀬拓矢二冠VS千田翔太七段(撮影:常盤秀樹)

第46期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負

【第3局】里見香奈女流名人が3連勝で防衛

○里見香奈女流名人-●谷口由紀女流三段

里見香奈女流名人VS谷口由紀女流三段 戦となった第46期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負の第3局が2月11日(火)に岡山県真庭市「湯原国際観光ホテル菊之湯」で行われ、里見女流名人が谷口女流三段を94手で破り、3連勝となりました。

この結果により、五番勝負を制して防衛を決め、11期連続での女流名人となりました。

zyoryumeijin_satomi_taniguchi.jpg
写真左:里見香奈女流名人/写真右:谷口由紀女流三段 女流名人戦中継サイトより

将棋連盟ライブ中継アプリ
  • Facebookでシェア
  • はてなブックマーク
  • Pocketに保存
  • Google+でシェア

関連トピックス

一覧へ