「王将戦」の仕組みや特徴について

更新:2019年11月18日 18:00

王将戦は、全棋士参加の棋戦で、一次予選二次予選のトーナメント戦と、挑戦者決定リーグ戦で構成されています。

挑戦者決定リーグ戦は予選を勝ちあがった棋士3名とシード棋士4名で行い、リーグ優勝者は王将への挑戦者となり、例年1月から3月にかけて七番勝負を行います。

主催はスポーツニッポン新聞社及び毎日新聞社です。1950年に創設され、翌1951年にタイトル戦となりました。2019年1月から始まった第69期は、イートアンド株式会社の特別協賛を得て「大阪王将杯王将戦」という棋戦名で実施しています。

王将戦の仕組み

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*第69期大阪王将杯王将戦 挑戦者決定リーグ表はこちら

一次予選

各ブロックの優勝者が二次予選に進出します。一次予選通過枠は毎年異なります。

二次予選

一次予選を勝ち上がった棋士と、前期挑戦者決定リーグ陥落者などによる棋士の合計18名による3ブロックのトーナメント戦です。各ブロックの優勝者が挑戦者決定リーグ戦に進出します。

挑戦者決定リーグ戦

二次予選通過者3名とシード棋士4名(前期七番勝負敗者、前期挑戦者決定リーグ残留者)の合計7人で、総当たりのリーグ戦を行います。挑戦者決定リーグ戦優勝者は、王将への挑戦権を得ることができます。

同率首位の棋士が複数出た場合は、原則として挑戦者決定リーグの順位で上位2名によるプレーオフを行います。

リーグ残留の条件

「成績上位者4名」が残留となります。勝ち星が並んだ場合は、前期挑戦者決定リーグの順位が優先されます。順位が5位の人が並んだ場合は残留者決定戦が行われます。

七番勝負

2日制で行われ、1日目は封じ手を行います。

一次予選・二次予選・挑戦者決定リーグ七番勝負
開催時期 1月~12月 1月~3月
持ち時間 予選:3時間
挑戦者決定リーグ:4時間
8時間
対局開始時間 10:00 9:00
昼食休憩 12:00~12:40 12:30~13:30
夕食休憩 なし なし

永世称号と歴代タイトル保持者

王将を通算で10期獲得することで、永世王将の資格を得ます。現在の永世王将は、大山康晴(王将在位通算20期)と、現役の棋士では羽生善治九段(王将在位通算12期)が永世王将の資格を保持しています。

直近10年のタイトル保持者
棋士名
第68期 2018年 渡辺明
第67期 2017年 久保利明
第66期 2016年 久保利明
第65期 2015年 郷田真隆
第64期 2014年 郷田真隆
第63期 2013年 渡辺明
第62期 2012年 渡辺明
第61期 2011年 佐藤康光
第60期 2010年 久保利明
第59期 2009年 久保利明

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