広瀬章人八段が羽生善治竜王を破り、初の竜王獲得。藤井聡太七段、順位戦デビュー以来負けなしの17連勝。【今週の注目対局結果】

更新:2018年12月22日 10:00

12月15日(土)~12月21日(金)に行われた注目対局の結果をご紹介します。

第31期竜王戦七番勝負の最終局が行われ、広瀬章人八段が羽生善治竜王に4勝3敗で勝利し、自身初となる竜王を獲得。破れた羽生竜王は27年ぶりに無冠となりました。

順位戦C級1組では、藤井聡太七段が無傷の7連勝。前期初参加の順位戦で17連勝と勝ち星を重ねています。

※段位・成績は対局当時のもの

第31期竜王戦

【七番勝負第7局】広瀬章人八段が羽生善治竜王に勝ち、4勝3敗で初の竜王獲得

●羽生善治竜王-○広瀬章人八段

羽生善治竜王に広瀬章人八段が挑戦する第31期竜王戦七番勝負の第7局が、12月20・21日(木・金)に山口県下関市「春帆楼」で行われ、広瀬八段が羽生竜王を167手で破り、4勝3敗でタイトル奪取を決めました。広瀬八段にとって、8年ぶりのタイトル獲得です。

広瀬八段の竜王戦通算成績は49勝24敗(0.671)、1組在籍1期目で優勝を果たし決勝トーナメント初出場、初の竜王獲得となりました。

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写真左:羽生善治竜王/写真右:広瀬章人八段

第32期竜王戦

【6組ランキング戦】岡崎洋七段が渡部愛女流王位に勝利

○岡崎洋七段-●渡部愛女流王位

第32期竜王戦6組ランキング戦、岡崎洋七段VS渡部愛女流王位(LPSA所属)の対局が12月19日に行われ、岡崎七段が120手で渡部女流王位を破り、勝ち進みました。

岡崎七段は第7期より参加、本棋戦の通算成績は52勝49敗(0.515)です。

次戦は、所司和晴七段VS金沢孝史五段 戦の勝者と対局します。

第77期順位戦

【A級】羽生善治竜王が佐藤康光九段に勝ち5勝1敗に

○羽生善治竜王-●佐藤康光九段

第77期A級順位戦で、羽生善治竜王VS佐藤康光九段の対局が12月17日に行われ、羽生竜王が168手で佐藤九段に勝ち、5勝1敗としました。

羽生竜王は第45期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は178勝51敗(0.777)です。

次戦は、羽生竜王は三浦弘行九段と、佐藤九段は稲葉陽八段と対局します。

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写真左:羽生善治竜王/写真右:佐藤康光九段[名人戦棋譜速報より]

【A級】豊島将之二冠が三浦弘行九段に勝ち6勝0敗に

○豊島将之二冠-●三浦弘行九段

第77期A級順位戦で、豊島将之二冠VS三浦弘行九段の対局が12月21日に行われ、豊島二冠が123手で三浦九段に勝ち、6勝0敗としました。

豊島二冠は第66期より本棋戦に参加しており、A級在籍2期目、本棋戦の通算成績は93勝35敗(0.727)です。

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写真左:豊島将之二冠/写真右:三浦弘行九段[名人戦棋譜速報より]

【C級1組】藤井聡太七段が門倉啓太五段に勝ち7勝0敗に

●門倉啓太五段-○藤井聡太七段

第77期C級1組順位戦で、門倉啓太五段VS藤井聡太七段の対局が12月18日に行われ、藤井七段が88手で門倉五段に勝ち、負けなしの7連勝としました。

また、この対局に勝ち、藤井七段は3連勝となりました。

次戦は、藤井七段は富岡英作八段と、門倉五段は千葉幸生七段と対局します。

藤井七段は第76期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は17勝0敗(1.000)です。

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写真左:門倉啓太五段/写真右:藤井聡太七段[名人戦棋譜速報より]

【C級1組】杉本昌隆七段が真田圭一八段に勝ち7勝0敗に

○杉本昌隆七段-●真田圭一八段

第77期C級1組順位戦で、杉本昌隆七段VS真田圭一八段の対局が12月18日に行われ、杉本七段が97手で真田八段に勝ち、負けなしの7連勝としました。

杉本七段は第50期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は166勝119敗(0.582)です。

次戦は、杉本七段は近藤正和六段と、真田八段は北島忠雄七段と対局します。

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写真左:杉本昌隆七段 /写真右:真田圭一八段[名人戦棋譜速報より]

【C級2組】斎藤明日斗四段が高見泰地叡王に勝ち3勝4敗に

●高見泰地叡王-○斎藤明日斗四段

第77期C級2組順位戦で、高見泰地叡王VS斎藤明日斗四段の対局が12月20日に行われ、斎藤四段が141手で高見叡王に勝ち、3勝4敗としました。

斎藤四段は今期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は3勝4敗(0.429)です。

次戦は、斎藤四段は島本亮五段と、高見叡王は瀬川晶司六段と対局します。

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写真左:高見泰地叡王/写真右:斎藤明日斗四段[名人戦棋譜速報より]

【C級2組】及川拓馬六段が島本亮五段に勝ち7勝0敗に

○及川拓馬六段-●島本亮五段

第77期C級2組順位戦で、及川拓馬六段VS島本亮五段の対局が12月20日に行われ、及川六段が94手で島本五段に勝ち、7勝0敗としました。

本局に勝ち、及川六段は4連勝です。

及川六段は第67期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は66勝41敗(0.617)です。

次戦は、及川六段は長岡裕也五段と、島本五段は斎藤明日斗四段と対局します。

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写真左:及川拓馬六段/写真右:島本亮五段○[名人戦棋譜速報より]

第4期叡王戦

【本戦】永瀬拓矢七段が丸山忠久九段を破りベスト8進出

●丸山忠久九段-○永瀬拓矢七段

現在進行中の第4期叡王戦本戦トーナメント、丸山忠久九段VS永瀬拓矢七段の対局が12月19日に行われ、永瀬七段が93手で丸山九段を破り、勝ち進みました。

次戦、及川拓馬六段と対局します。

第67期王座戦

【二次予選】稲葉陽八段が畠山鎮七段を破り勝ち進む

○稲葉陽八段-●畠山鎮七段

第67期王座戦二次予選で、稲葉陽八段VS畠山鎮七段の対局が12月18日に行われ、稲葉八段が97手で畠山七段を破り、勝ち進みました。

この対局に勝ち、稲葉八段は5連勝です。

稲葉八段は第57期より本棋戦に参加、本棋戦の通算成績は19勝10敗(0.655)、挑戦者決定トーナメント進出は3回です。

第44期棋王戦

【広瀬章人八段が佐藤天彦名人に勝ちタイトル挑戦へ】挑戦者決定二番勝負第1局

●佐藤天彦名人-○広瀬章人八段

第44期棋王戦挑戦者決定トーナメントの挑戦者決定二番勝負第1局、佐藤天彦名人VS広瀬章人八段の対局が12月17日に行われ、広瀬八段が89手で佐藤名人に勝ちました。

これで、変則二番勝負を制し、渡辺明棋王への挑戦を決めました。

◆変則二番勝負とは?「棋王戦」の仕組みや特長についてはこちら

広瀬八段は第32期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は35勝16敗(0.686)です。

第90期ヒューリック杯棋聖戦

【二次予選】橋本崇載八段が行方尚史八段に勝利

●行方尚史八段-○橋本崇載八段

第90期ヒューリック杯棋聖戦二次予選で、行方尚史八段VS橋本崇載八段の対局が12月19日に行われ、橋本八段が91手で行方八段を破り、勝ち進みました。

次戦は、森下卓九段と対局します。

第12回朝日杯将棋オープン戦

【二次予選】糸谷哲郎八段が本戦トーナメント進出を決める

●斎藤慎太郎王座-○糸谷哲郎八段
●北浜健介八段-○糸谷哲郎八段

第12回朝日杯将棋オープン戦 二次予選で、斎藤慎太郎王座VS糸谷哲郎八段の対局が12月17日に行われ、糸谷八段が121手で斎藤王座に勝ちました。

糸谷八段は同日に北浜健介八段と対局し、90手で北浜八段に勝ち、自身5回目の本戦トーナメント進出を決めました。

糸谷八段は第1期より参加しており、本棋戦の通算成績は26勝11敗(0.703)です。

【二次予選】千田翔太六段が本戦トーナメント進出を決める

●森内俊之九段-○千田翔太六段
●郷田真隆九段-○千田翔太六段

第12回朝日杯将棋オープン戦 二次予選で、森内俊之九段VS千田翔太六段の対局が12月21日に行われ、112手で千日手が成立。指し直し局が行われ、千田六段が100手で森内九段に勝ちました。

千田六段は同日に郷田真隆九段と対局し、68手で郷田九段に勝ち、初の本戦トーナメント進出を決めました。

これで千田六段は11連勝となりました。

千田六段は第7期より参加しており、本棋戦の通算成績は15勝5敗(0.750)です。

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