羽生善治竜王タイトル通算100期に王手、王将戦挑戦者は渡辺明棋王に【今週の注目対局結果】

更新:2018年12月08日 10:00

12月1日(土)~12月7日(金)に行われた注目対局の結果をご紹介します。

竜王戦七番勝負第5局では羽生善治竜王が広瀬章人八段を破り、タイトル通算100期獲得まであと1勝としました。

王将戦挑戦者決定リーグ戦のプレーオフは、渡辺明棋王が糸谷哲郎八段に勝ち、久保利明王将への挑戦を決めました。

※段位・成績は対局当時のもの

第31期竜王戦

【七番勝負第5局】羽生善治竜王が3勝目、タイトル防衛に王手

○羽生善治竜王-●広瀬章人八段

羽生善治竜王に広瀬章人八段が挑戦する第31期竜王戦七番勝負の第5局が、12月4・5日(火・水)に石川県七尾市「和倉温泉 加賀屋」で行われ、羽生竜王が広瀬八段を139手で破り、3勝2敗としました。あと1勝でタイトル防衛となります。

羽生竜王の竜王戦通算成績は、七番勝負登場15回目、タイトル獲得7期、本棋戦の通算成績は154勝87敗(0.639)、この竜王戦を制するとタイトル通算100期獲得となります。

第6局は12月12・13日(水・木)に鹿児島県指宿市「指宿白水館」で行われます。

topic_matome_1208_ryuuou_1204.jpg
写真左:羽生善治竜王/写真右:広瀬章人八段

第77期順位戦

【A級】久保利明王将が阿久津主税八段に勝ち2勝4敗に

○久保利明王将-●阿久津主税八段

第77期A級順位戦で、久保利明王将VS阿久津主税八段の対局が12月5日に行われ、久保王将が106手で阿久津八段に勝ち、2勝4敗としました。

久保王将は第52期より本棋戦に参加しており、A級在籍12期目、本棋戦の通算成績は154勝107敗(0.590)です。

次戦は、久保王将は深浦康市九段と、阿久津八段は糸谷哲郎八段と対局します。

topic_matome_1208_junniA_1205.JPG
写真左:久保利明王将/写真右:阿久津主税八段[名人戦棋譜速報より]

【B級2組】佐々木慎六段が中村太地七段に勝ち4勝3敗に

●中村太地七段-○佐々木慎六段

第77期B級2組順位戦で、中村太地七段VS佐々木慎六段の対局が12月5日に行われ、佐々木六段が206手で中村七段に勝ち、4勝3敗としました。

佐々木六段は第60期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は103勝74敗(0.582)です。

次戦は、佐々木六段は中村修九段と、中村七段は飯島栄治七段と対局します。

topic_matome_1208_junniB2-2_1205.jpg
写真左:中村太地七段/写真右:佐々木慎六段[名人戦棋譜速報より]

【B級2組】永瀬拓矢七段が澤田真吾六段に勝ち7勝0敗に

●澤田真吾六段-○永瀬拓矢七段

第77期B級2組順位戦で、澤田真吾六段VS永瀬拓矢七段の対局が12月5日に行われ、永瀬七段が106手で澤田六段に勝ち、7勝0敗としました。

この対局に勝ち、永瀬七段は9連勝です。

永瀬七段は第69期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は66勝21敗(0.759)です。

次戦は、永瀬七段は阿部隆八段と、澤田六段は飯塚祐紀七段と対局します。

topic_matome_1208_junniB2-1_1205.jpg
写真左:澤田真吾六段/写真右:永瀬拓矢七段[名人戦棋譜速報より]

第4期叡王戦

【本戦】菅井竜也七段が羽生善治竜王を破り勝ち進む

●羽生善治竜王-○菅井竜也七段

現在進行中の第4期叡王戦本戦、羽生善治竜王VS菅井竜也七段の対局が12月1日に行われ、菅井七段が151手で羽生竜王を破り、勝ち進みました。

菅井七段は第1期より参加しており、本棋戦の通算成績は5勝3敗(0.625)です。

次戦は、行方尚史八段と対局します。

【本戦】郷田真隆九段が木村一基九段を破り勝ち進む

○郷田真隆九段-●木村一基九段

現在進行中の第4期叡王戦本戦、郷田真隆九段VS木村一基九段の対局が12月7日に行われ、郷田九段が113手で木村九段を破り、勝ち進みました。

郷田九段は第1期より参加しており、本棋戦の通算成績は11勝4敗(0.733)です。

第60期王位戦

【予選】佐藤天彦名人が高橋道雄九段を破り勝ち進む

○佐藤天彦名人-●高橋道雄九段

第60期王位戦で、佐藤天彦名人VS高橋道雄九段の対局が12月3日に行われ、佐藤名人が90手で高橋九段を破り、勝ち進みました。

佐藤名人は第49期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は23勝12敗(0.657)です。

次戦は、阿久津主税八段VS戸辺誠七段 戦の勝者と対局します。

第67期王座戦

【一次予選】増田康宏六段が杉本和陽四段を破り勝ち進む

○増田康宏六段-●杉本和陽四段

第67期王座戦一次予選で、増田康宏六段VS杉本和陽四段の対局が12月6日に行われ、増田六段が116手

杉本四段を破り、勝ち進みました。

増田六段は第64期より本棋戦に参加、本棋戦の通算成績は9勝3敗(0.750)です。

次戦は、一次予選突破を懸けて、遠山雄亮六段VS佐々木大地四段 戦の勝者と対局します。

第44期棋王戦

【挑戦者決定トーナメント 敗者復活戦】佐藤名人が黒沢五段を破り挑戦者決定戦へ

○佐藤天彦名人-●黒沢怜生五段

44期棋王戦挑戦者決定トーナメントの敗者復活戦、佐藤天彦名人VS黒沢怜生五段の対局が12月7日に行われ、佐藤名人が99手で黒沢五段を破り、挑戦者決定戦へ勝ち進みました。

佐藤名人は第33期より本棋戦に参加しており、五番勝負登場1回、挑戦者決定トーナメント進出は6回目、本棋戦の通算成績は37勝17敗(0.685)です

次戦、挑戦者決定戦で広瀬章人八段と変則二番勝負を行います。

◆変則二番勝負とは?「棋王戦」の仕組みや特長についてはこちら

◆第44期棋王戦挑戦者決定トーナメント対戦表 ベスト8

第68期王将戦

【挑戦者決定リーグ プレーオフ】渡辺明棋王がプレーオフ戦を制し久保利明王将への挑戦を決める

○渡辺明棋王-●糸谷哲郎八段

第68期王将戦挑戦者決定リーグ戦のプレーオフ、渡辺明棋王VS糸谷哲郎八段の対局が12月3日に行われ、渡辺棋王が126手で糸谷八段に勝ち、タイトル挑戦を決めました。

渡辺棋王は第51期より本棋戦に参加、タイトル獲得2期、本棋戦の通算成績は54勝38敗(0.587)で、第64期以来4回目の王将戦七番勝負登場となります。

また、本局に勝ち、渡辺棋王は7連勝となりました。

第90期ヒューリック杯棋聖戦

【一次予選】佐々木大地四段が二次予選進出を決める

●佐藤秀司七段-○佐々木大地四段
●佐々木勇気六段-○佐々木大地四段

第90期ヒューリック杯棋聖戦一次予選で、佐藤秀司七段VS佐々木大地四段の対局が12月6日に行われ、佐々木四段が佐藤七段に勝ちました。

佐々木四段は同日に佐々木勇気七段と対局し、108手で佐々木七段に勝ち、二次予選進出を決めました。

佐々木四段は第88期より参加しており、本棋戦の対戦成績は6勝2敗(0.750)です。

第12回朝日杯将棋オープン戦

【二次予選】深浦康市九段が本戦トーナメント進出を決める

○高見泰地叡王-●西田拓也四段
○深浦康市九段-●豊川孝弘七段
○深浦康市九段-●高見泰地叡王

第12回朝日杯将棋オープン戦 二次予選で、深浦康市九段VS豊川孝弘七段の対局が12月7日に行われ、深浦九段が126手で豊川七段に勝ちました。

深浦九段は同日に高見泰地叡王と対局し、104手で高見叡王に勝ち、2期ぶりに自身7回目となる本戦トーナメント進出を決めました。

深浦九段は本棋戦に第1期より参加しており、本棋戦の通算成績は7勝11敗(0.389)です。

第12期マイナビ女子オープン

【本戦】里見香奈女流四冠が清水市代女流六段を破り勝ち進む

○里見香奈女流四冠-●清水市代女流六段

第12期マイナビ女子オープン本戦で、里見香奈女流四冠VS清水市代女流六段の対局が12月3日に行われ、里見女流四冠が118手で清水女流六段に勝ちました。

また、本局に勝ち、里見女流四冠は9連勝となりました。

里見女流四冠は第1期からの参加で、タイトル獲得1期、本棋戦の通算成績は29勝12敗(0.707)です。

次戦、礒谷真帆女流初段(LPSA所属)と対局します。

◆第12期マイナビ女子オープン本戦 トーナメント表 ベスト8

topic_matome_1208_mynavi-joshi_1203.jpg
写真左:里見香奈女流四冠/写真右:清水市代女流六段

  • Facebookでシェア
  • はてなブックマーク
  • Pocketに保存
  • Google+でシェア

関連トピックス

一覧へ