「王座戦」の仕組みや特長について(2018年度版)

更新:2018年10月30日 10:00

*「王座戦」の仕組みや特徴について 2020年度(第68期)版はこちら

王座戦は、全棋士と女流棋士4名で行われ、一次予選二次予選挑戦者決定トーナメントで構成されています。主催は日本経済新聞社です。

予選を勝ちあがった棋士とシード棋士の16名で挑戦者決定トーナメントを行い、五番勝負の挑戦者を決めます。

1953年に創設され、1983年(第31期)にタイトル戦となりました。

王座戦の仕組み

一次予選

順位戦C級1組以下の棋士と、女流棋士4名により、6つのブロックに分かれて行うトーナメント戦です。各ブロックの優勝者が二次予選に進出します。

二次予選

一次予選を勝ちあがった棋士6名とシード棋士が複数のブロックに分かれて行うトーナメント戦です。各ブロックの優勝者が挑戦者決定トーナメントに進出します。

シード条件は「前期挑戦者決定トーナメント出場者」「全棋士参加棋戦優勝者」「王座戦を除く過去の1年のタイトル戦挑戦者または失冠者」「前期一次予選突破者で二次予選1勝以上」「順位戦B級2組以上」です。

挑戦者決定トーナメント

二次予選を勝ち上がった棋士とシード棋士の計16名によるトーナメントを行います。トーナメントの勝者が王座と五番勝負を戦います。

シード条件は「前期挑戦者決定トーナメントでベスト4以上」「タイトル保持者」です。

五番勝負

一日制で行われ、持ち時間は5時間です。

一次予選・二次予選・挑戦者
決定トーナメント
五番勝負
開催時期 8月~翌年7月 9月~10月
持ち時間※ 5時間 5時間
対局開始時間 10:00 9:00
昼食休憩 12:00~12:40 12:10~13:00
夕食休憩 18:00~18:40 18:10~19:00

※第67期から消費時間の計測方法が変わり、一次予選から五番勝負まですべてチェスクロック方式で行われます。

永世称号と歴代タイトル保持者

王座を連続で5期、もしくは通算で10期獲得することで、名誉王座の資格を得ます。現在の名誉王座は、中原誠十六世名人(王座在位連続4期、通算6期)です。現役の棋士では、羽生善治竜王(王座在位連続19期、通算24期)が名誉王座の資格を保持しています。

直近10年のタイトル保持者
棋士名
第66期 2018年 斎藤慎太郎
第65期 2017年 中村太地
第64期 2016年 羽生善治
第63期 2015年 羽生善治
第62期 2014年 羽生善治
第61期 2013年 羽生善治
第60期 2012年 羽生善治
第59期 2011年 渡辺明
第58期 2010年 羽生善治
第57期 2009年 羽生善治

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