竜王戦下関対局の記念手形銘板除幕式 ~下関・巌流島で

更新:2019年04月08日 15:00

 昨年12月に山口県下関市で行われた「第31期竜王戦七番勝負第7局」の開催を記念して、両対局者の手形をかたどった銘板が、同市沖の巌流島に設置され、3月30日、同所で除幕式が行われました。
 これは、3勝3敗で迎えた最終局を翌日に控えた昨年12月19日に、羽生善治竜王と挑戦者・広瀬章人八段(いずれも当時)が、「決闘の聖地」として知られる同島を訪問したことを記念するもので、「小次郎・武蔵像」の前に、両対局者の手形と揮毫をあしらったブロンズ製プレート(高さ約30cm・幅約50cm)が設置されました。
 除幕式には、設置した下関市の前田晋太郎市長はじめ地元関係者と、広瀬章人竜王、日本将棋連盟常務理事の鈴木大介九段らが出席。プレートにかかった幕を引き外して、建立を祝いました。
 第31期竜王戦第7局は、当時の羽生竜王が勝てば「通算獲得100タイトル」、負ければ「27年ぶりの無冠陥落」という歴史的な大一番で、息詰まる最終盤を制した広瀬八段が羽生竜王の大記録を阻み、初の竜王位に輝きました。
 除幕を終えた広瀬竜王は、「歴史に残る対局を形にしていただき、光栄です。これに恥じない棋士になれればと思いますし、一人でも多くの方が、この場所を見に来ていただければ嬉しいです」と語っていました。

記念手形銘板を除幕する広瀬竜王、前田・下関市長ら
記念手形銘板を除幕する、広瀬竜王(中央右)、前田・下関市長(同左)ら。

手形銘板を前に取材に応じる広瀬竜王
手形銘板を前に取材に応じる広瀬竜王

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