学校教育レポート「ICT教育」 東京工業大学にて小学生向け将棋プログラミング講習会を開催

更新:2018年09月03日 14:50

平成30年8月6日~8日

2020年度から必須化される小学生のプログラミング教育に向けて、将棋プログラミング講習会が東京工業大学学術国際情報センター3Fにて行われました。コンピュータ将棋の仕組みを学びプログラミングに親しんでもらう事を目的とし、東京工業大学が企画したもので、今回は大田区立清水窪小学校と協力しての開催でした。この小学校は、大田区教育委員会の理科教育研究推進校の指定校であり、おおたサイエンススクールとして東京工業大学と連携している学校です。
プログラミングの前に将棋の基本を勉強するため、午前中に将棋のサマースクールを開催しました。プログラミングに必要な座標軸・駒の価値・形成判断について学びました。

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詰将棋を使って座標軸のお話をする勝又清和六段

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写真左:2時間目は将棋を指してみよう。
写真右:お手伝いいただく東京工業大学将棋部の皆さん

午後は将棋プログラミングの授業

プログラミングの授業では、なかなか難しい理論・言語がありその辺りをどうするか、プログラミングを担当する高橋篤司教授も苦労されていました。難しい関数が並んでいましたが、小学生たちの目線を集める部分と興味を育てる部分に分けて、進めていました。
高橋教授のゼミ学生の方がサポートのついてくださいました。
すばらしい環境の中で開催された講習会でした。

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1日目は、パソコンを開きパスワードを入力することから始まりました。将棋盤、駒の作成

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勝又六段も体験

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2日目は、0と1を使っての文字を作成

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3日目は、東京工業大学のスーパーコンピュータ「TSUBAME」を見させてもらいました。

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自分たちで価値を決めたコンピュータ同士の対戦をトーナメント方式で行いました。

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どれが優勝するかな

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写真左:参加者に修了証が出されました
写真右:優勝者には、工学院院長の岩附教授よりロボットがプレゼントされました。

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自分で指定した価値で戦うコンピュータ。カードゲームなど自分たちでルールを決めて戦うゲームの天才でもある子どもたちにとってこのプログラミングは興味深く、有意義な時間であったと思います。参加者の目がいきいきと輝いていました。難しい言葉より、実践を実感した講座でした。

主催:国立大学法人 東京工業大学 工学院
共同主催:一般社団法人 電子情報通信学会 東京支部
後援:東京工業大学基金事業 公益社団法人 日本将棋連盟
協力:大田区立清水窪小学校 東京工業大学 将棋部
   MathWorks Japan

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