【PR:ローソン×稲葉陽八段】地元愛、将棋愛、誰かと暮らす安心――稲葉陽八段の素顔

【PR:ローソン×稲葉陽八段】地元愛、将棋愛、誰かと暮らす安心――稲葉陽八段の素顔

ライター: 藤田華子  更新: 2021年09月02日

スイーツを口にする時間は、ホッと一息つき、素の自分に戻るとき。今回はローソンの「もちぷよ」を食べながら、稲葉陽八段の素顔に迫ります。
ABEMAトーナメントではチーム「加古川観光大使」を率い、控室でふだんとは違った無邪気な笑顔を見せる稲葉八段。今年は3回目の挑戦でNHK杯将棋トーナメント(以下NHK杯) 優勝、そしてめでたくご結婚されるなど、公私ともに大充実です。
今回は、特別枠ながら全国大会でご活躍された経験もあるというモノポリーをお楽しみいただきながらお話を伺いました。照れ笑いから、幸せが溢れます!

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モノポリーで全国大会に。棋士仲間と楽しむテニス。

――モノポリーがお好きで、全国大会に出場されたこともあるんですね。

特別枠で出させていただいたんです。モノポリーって、将棋と同じで戦略のゲームなんですよ。状況によって少しずつ駒の価値が変わっていって、弱い駒でもうまくつかえば価値が上がり重要な存在になります。将棋と違う点は、プレイヤー同士で交渉をしていくところですね。たとえば1位の方を独走させないために、2〜4位のプレイヤーで手を組んで動くことも。勝ち目がなくなっても粘り強さが必要です。サイコロの運はありますが、実力は反映されます。

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――全国大会はいかがでしたか?

2回ほど出場させていただきました。思ったよりも良い勝負というかギリギリの戦いができたので、緊張しましたが楽しかったですね。ベスト4にも、もう少しでいけた可能性があったんですけど...。

――お強いですね!

いえいえ、いま思うともっと頑張っておけばと。機会があればまたぜひ参加したいです。

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――お好きなものとして、テニスも挙げてくださいました。

関西将棋会館のテニス部は人が集まらなくてなくなってしまったんですけど、棋士仲間で集まってやっています。出口(若武五段)くん、船江(恒平六段)くん、西川(和宏六段)さん、宮本(広志五段)先生、平藤(眞吾七段)先生。棋士は負けず嫌いなこともあってけっこう白熱したゲームになるんですよ。自分は攻めの棋風のとおりスマッシュを打っていくタイプです。西川さんは丁寧に受けてくれる。それぞれの個性が出て面白いです。

――どなたがお強いんですか?

福崎(文吾九段)先生はとてもお強くて、私が指導対局をしていただいている感じでした(笑)。遠山(雄亮六段)先生や高橋(道雄九段)先生がいらっしゃる東京の連盟テニス部に参加させてもらったことがあるんですけど、本格的でびっくりしましたね。練習時間は4時間で、最初ランニングから始まり、3時間はみっちりテニス。完全に部活でした(笑)。

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3回目の挑戦でNHK杯将棋トーナメント 優勝。地元・加古川への想い。

――NHK杯優勝おめでとうございます!3回目の挑戦で、特に今回は将棋講座の講師をしながらの優勝でした。講座の準備もあり大変だったと思いますが、いかがでしたか?

将棋講座の放映初日が、私の初戦の放映日でもあったんです。そういう意味でも、初日では負けたくない、1日でも長く戦いたいと思っていたのが、良い結果につながりました。

――ABEMAトーナメント団体戦は今年で2回目となりますが、 チーム「加古川観光大使」は控室も明るく楽しそうでした!稲葉八段にとって、地元・加古川はどんな場所ですか?

地元に帰ると声をかけていただくことも多く、あたたかな応援を感じますね。地元のイベントで小さなお子さんと将棋を指したり、お話ししたりすることで喜んでいただけると、私自身も嬉しいです。そしてもっと加古川を盛り上げられればと思います。

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――お子さんと接する際に心掛けていることは?

自分は最初、父と兄に勝てなくて、将棋が嫌いだったんですよ。でも加古川将棋センターで自分と同じ棋力の方と知り合って、将棋って楽しいって思いました。なので将棋を覚えたてのお子さんと対局するときは、基本的に勝ち方を見つけてもらえるようにしています。まえに指導対局で「本気出してきて!ハンデはいらない!」ってお子さんに言われたことがあって。2回指導対局するうちの1回は勝たせてあげようと思って自分が勝ったら、ボロ泣きされてしまった経験があります。反省しましたね(笑)。

――チーム「加古川観光大使」の控室では、ふだんの稲葉八段のクールな雰囲気とは違う一面が見られました。

船江くんとは小学2年生のころに出会って、25年以上一緒にいます。久保(利明九段)先生は小学校、中学校の先輩でもあって奨励会三段のころに「将棋を指そう」って声をかけていただき練習将棋を指しています。ここ4〜5年ですかね、お酒の席もご一緒させていただくようになって。お酒の席で将棋の話はしたことないです(笑)。

――加古川将棋センターの受付には、久保九段のお父さまと稲葉八段のお父さまがいらっしゃることがあるとか。ご家族で加古川将棋センターに携わるのは、将棋を指すうえで励みになりますか?

そうですね。親が将棋センターに携わるようなったのは久保先生も私も棋士になってからなので、受付にいるシーンを見たことはそんなにないんです。でもやっぱり大切な場所なので、家族で携われることは嬉しいです。父は将棋センターに来た子どもたちと将棋を指すこともあるみたいで、家にいると棋譜並べをしている駒音が聞こえてくるんですよ。昔は兄が棋譜並べをしている駒音を聞いていたので、懐かしいなあと思います。

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今年めでたくご結婚。誰かと暮らす楽しさと安心。

――ご結婚おめでとうございます!結婚して変わったことはありますか。

対局して帰ったら誰かが家にいるっていうのは、やっぱり変わったことですし、不思議な、ホッとするところがありますね。昔は対局後、家に一人だと寂しいのでしょっちゅう飲みに行ってました。新型コロナウィルスの影響もありますが、結婚してからはまっすぐ帰っています。

――その日のお話をしながらお食事をしたり?

将棋の話はあまりしません。妻は将棋の中継を観ているみたいなんですけど、「お疲れ様」とか良い距離感で声をかけてくれます。

――奥さまの手料理でお好きなメニューは?

基本的には同じものを作らないっていうポリシーがあるみたいで、ネットでレシピを調べて毎回メニューを変えてくれるんですよ。聞いたこともないような料理が出てきたりして新鮮ですね(笑)。何が食べたいか聞かれたら、オムライスかスパゲティをリクエストします。自分は少食なんですが、妻のおかげで体重が増えてきました。

――今日は私服でお越しいただきました。ポイントを教えてください。

この服は、初めて妻と一緒に買いに行ったものです。自分は店員さんと話すのが苦手なんですけど、妻はテキパキと店員さんに相談して選んでくれて、終始リードしてもらいました(笑)。これまでの自分だったらあまり選ばなかった服だと思います。

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――HK将棋講座の時は毎回ネクタイを変えたりと、お洒落な一面が伺えました。

実は変え忘れたこともありましたし、ギリギリ足りなくてちょっと買い足しました(笑)。

――そんな裏話が!対局中のスーツのこだわりを教えてください。

イベント用はタイトなものを選び、対局中は緩めで、柔らかいものを選んでます。店員さんには「もうワンサイズ落としたほうがキレイです」とか言われるんですけど、「座ってることが多いのでゆったりしているのがよくて」って主張します。でもたしかに、写真で見るとシワシワなんですよね...(笑)。ネクタイは何となく、「これは負けたときに着けてる気がするな」と思ったら、イベント用にしたり。NHK杯の決勝は妻にもらったネクタイを着けて臨みました。そういえば準決勝も同じネクタイだったんですけど、指輪を忘れちゃって。新大阪駅で「指輪忘れたけどネクタイはしてるから許して」って連絡しました(笑)。

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対局の日にも持っていきたい"もちっぷよっ"な食感が特徴の「もちぷよ」。

――では、お話も進んだところでおやつタイムに入ります。今日はローソンの「もちぷよ」をお召し上がりいただきますが、お味はいかがですか?

自分的にはシュークリームの皮がもちもちしている感じで、思ったよりも食感が面白かったです。ふだんそんなには甘いものを食べないんですけど、甘さもほど良くて。

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――対局中はどんなものを食べられますか?

対局や疲れたときは、甘いものがあると嬉しいですね。ワンコインの100円ですか。片手で食べられるので、対局のときに買って行きたいと思います。

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――対局中のおやつの想い出を教えてください。

タイトル戦のおやつは、楽しみにしていました。でもちょっと、辛かったエピソードがあって...2日目、形勢が苦しいときにデザートが出てきて、和服が汚れないようにハンカチを広げようとしたんです。そしたら和服の袖にケーキをつけてしまって。しかも私が確認不足だったのがいけないんですけど、ショートケーキの上に乗っているのがイチゴじゃなくて。ケーキを食べて「さあこれから頑張ろう!」と思った矢先だったのに、和服を汚してしまったことにショックを受けて、イチゴが乗っていなかったことにもショックを受けて、形勢も悪いし...けっこう辛かった思い出です(笑)。

10問アンケート

インタビューで聞ききれなかった10の質問を、稲葉陽八段に伺いました。

Q1
お名前の由来は?
稲葉
太陽のように明るい子に育ってほしいという意味だったと思います。
Q2
稲葉八段は美食家と伺いました。好きなお店の好きな一品を教えてください。
稲葉
大阪の福島にある「日本酒 内山田」さんのエビパンです。関西将棋会館で出前も取れるお店です。
Q3
阪神タイガースのファンだと伺いました。お好きな選手は?
稲葉
佐藤輝明選手です。阪神って結果が出ないとファンの熱量も高いのでメンタル的にきつい球団だと思うんですが、佐藤選手はまわりからの声に左右されず、野球に専念されているように見えて。その強さについて、勝負の世界で生きるものとしてはお話を聞いてみたいです。
Q4
習得できたらいいなと思うことはありますか?
稲葉
海外旅行に行きたいんで、英語が話せたら楽しいですよね。

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Q5
スタイルの良さはため息が出ますが、何か心掛けていることはありますか。175㎝52kgだとか...?
稲葉
最近体重を測ったら59kgになっていました!プロになった頃は46〜47kgで、だいぶ増えてはいます。西川くんとお酒を飲みに行たっときは〆にラーメンを食べていたんですけど、最近はそういう機会もないので食べることを心掛けています。
Q6
お酒はどんなものがお好みですか?
稲葉
甘い日本酒が好きですね。富山の「勝駒」は、味も名前も気に入っています。
Q7
すでにたくさん幸せなお話を伺ったのですが...将棋以外で、最近幸せを感じた瞬間を教えてください。
稲葉
パン屋さんで買う食パンの美味しさを最近知りました。
Q8
いつか行ってみたい場所はどこかありますか?
稲葉
サッカーが好きなので、バルセロナとか行ってみたいです。日本より大きなスタジアムで観てみたいです。
Q9
10年後、43歳。どんな棋士になっていたいですか?
稲葉
A級棋士としてトップで活躍していたいなと思いますね。そしてこれからの10年間は若手の棋士もどんどん台頭してくるので、対抗していきたいです。
Q10
ファンの方へメッセージをお願いします。
稲葉
最近は「観る将」というファンも増えました。将棋界が、どんな方にとっても魅力的な世界になっていけたらいいなと思います。そんななかで、やっぱり自分も活躍し、普及も頑張っていきたいです。

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写真:阿部吉泰

八段稲葉陽

稲葉陽八段

1988年8月8日生まれ。兵庫県西宮市出身。井上慶太九段門下。2000年9月6級で奨励会入会。2008年4月1日四段。2016年2月18日八段。2013年に第21期銀河戦で優勝。竜王戦では第28期・30期に2組のランキング戦で優勝。第74期順位戦でA級に昇級。翌年、9勝1敗の成績で第75期名人戦の挑戦者となり、佐藤天彦名人(当時)と七番勝負を戦った。第70回NHK杯優勝。NHK講座で講師を務める。プロフィール上の出身地は西宮市だが、幼少期に兵庫県加古川市に引っ越し、加古川観光大使としても活躍。2021年1月に結婚を発表。

ローソン×日本将棋連盟 コラム

藤田華子

ライター藤田華子

音楽雑誌の編集者を経て、現在は企業のコンテンツ制作を手掛けています。SDGsやライフスタイルについての連載も執筆。趣味は将棋(将棋ペンクラブのお手伝い)、お風呂(温泉ソムリエです)、読書。観る将・読む将として、将棋の魅力をお伝えしていきます!

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