第4回ABEMAトーナメント ~7月3日放送 予選Eリーグ第一試合・チーム斎藤VSチームエントリー 事前特集~

第4回ABEMAトーナメント ~7月3日放送 予選Eリーグ第一試合・チーム斎藤VSチームエントリー 事前特集~

ライター: 相崎修司  更新: 2021年07月02日

 第4回ABEMAトーナメントは予選が大詰めを迎えている。7月3日(土)19時から放映されるのは予選Eリーグ第一試合。チーム斎藤こと「ここ一番」(斎藤慎太郎八段、村山慈明七段、都成竜馬七段)対チームエントリーこと「わっしょい」(小林裕士七段、梶浦宏孝七段、藤森哲也五段)のカードだ。このうち、斎藤と都成は第3回にも参加しているが、他のメンバーは初参加となる。まずは斎藤と都成が第3回でどのような成績を上げたか紹介しよう。

個人成績

   
棋士名勝敗相手
斎藤慎太郎八段 3勝4敗 (藤井聡太王位・棋聖に0勝1敗、永瀬拓矢王座に0勝1敗、山崎隆之八段に2勝0敗、石井健太郎六段に1勝2敗)
都成竜馬七段 5勝4敗 (渡辺明名人に1勝0敗、谷川浩司九段に2勝1敗、野月浩貴八段に2勝1敗、近藤誠也七段に0勝1敗、石井健太郎六段に0勝1敗)

 そして「わっしょい」の3名は本番同様のフィッシャールールで行われたエントリートーナメントを勝ち上がっての参加だ。エントリートーナメントの結果は以下の通り。

 小林は関西ブロックで、桐山清澄九段、中田功八段、星野良生五段、出口若武五段、黒田尭之五段を破った。
梶浦は関東Aブロックで、青野照市九段、青嶋未来六段、村中秀史七段、田中悠一五段、杉本和陽四段を破った。
藤森は関東Bブロックで、田中寅彦九段、片上大輔七段、田村康介七段、三枚堂達也七段、塚田泰明九段を破って、この3名が参加権を勝ち取った。

 また、それぞれのメンバー同士の公式戦戦績は以下の通りである。

対戦戦績

 
対戦勝敗内容
斎藤―小林 斎藤の3勝1敗
斎藤―梶浦 過去に対戦無し
斎藤―藤森 藤森の1勝0敗
村山―小林 村山の4勝3敗
村山―梶浦 梶浦の1勝0敗
村山―藤森 村山の1勝0敗
都成―小林 都成の3勝0敗
都成―梶浦 1勝1敗の五分
都成―藤森 都成の4勝1敗
(うち2勝1敗は都成三段―藤森四段の対戦)

 対戦成績ではややチーム斎藤に分があるといえそうだ。そして実績の面でもメンバー全員に棋戦優勝の経験がある「ここ一番」のほうが上回っている。だがフィッシャールールに関してはどうだろうか。「わっしょい」のメンバーは超早指しに抜群の適性を持っているからこそ、エントリートーナメントを勝ち上がったとも考えられるのだ。事実「今大会の台風の目ですよね」という前評判は多かった。

 予選Eリーグ第一試合の放映は7月3日(土)の19時から。是非ともお楽しみください。

ABEMAトーナメント

相崎修司

ライター相崎修司

2000年から将棋専門誌・近代将棋の編集業務に従事、07年に独立しフリーライターとなる。2024年現在は竜王戦、王位戦・女流王位戦、棋王戦、女流名人戦で観戦記を執筆。将棋世界などにも寄稿。

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