【PR:ローソン×斎藤慎太郎八段】食べて、聴いて、ひとりの時間を大切に――斎藤慎太郎八段の素顔

【PR:ローソン×斎藤慎太郎八段】食べて、聴いて、ひとりの時間を大切に――斎藤慎太郎八段の素顔

ライター: 藤田華子  更新: 2020年11月05日

スイーツを口にする時間は、ホッと一息つき、素の自分に戻るとき。
今回はローソンの「プレミアムロールケーキ」を食べながら、斎藤慎太郎八段の素顔に迫ります。ゆっくりとした時間が流れる縁側で、音楽の思い出やお気に入りの扇子について、そして食へのこだわりを伺いました。

ローソン×斎藤慎太郎八段

奨励会時代に癒しをくれた音楽、そして原動力である食

――リラックスタイムは何をして過ごされますか?

棋士は対局が週に1~2回、普及活動が1~2度入る感じなので、週に3日くらいは自由な時間があります。対局終わりで体が疲れているときは家事や動物の動画を観るなどしていますね。1日オフで元気な日は、旅行に出かけたり音楽を聴いたり。とくに奨励会時代、プロになれるかどうかという苦しい時期は音楽の力で癒されていました。

――どんな音楽を聴かれるのですか?

プロになってからは洋楽、邦楽ジャンルを問わず聴いていますが、奨励会のころは男性のロックバンドが好きでした。私には似合わないかもしれませんが、闘士が湧くような曲を気に入っていて。たとえばUVERworldの"CORE PRIDE"という曲からは、まわりの誰が認めなくても最後に自分が頂点に立つ姿を描こう、そんなメッセージを感じ、まだ三段リーグで誰にも知られていない存在だったときの苦しい気持ちが奮い立ちましたね。

――ご自分でバンドを組むとしたら、どのパートをやってみたいですか?

小学生のころに少しだけ習っていたドラムでしょうか。当時は将棋を好きな気持ち、プロになりたい気持ちが勝り、自分から辞めたいと親に伝えましたが、練習したら何か思い出すかもしれません。あと歌うことは昔から好きでした。小学、中学校のころって音楽の授業が嫌いな男子が多かったんですけど、自分は積極的に取り組んでいましたね。

――お気に入りのグッズとして扇子を挙げていただきました。素敵な扇子ですね。

知り合いにいただいた京都の老舗「宮脇賣扇庵」というお店の扇子をすごく気に入って、対局の際も使用しています。大事な勝負どころは熱くなるので日本将棋連盟の大手の扇子を使われる方も多いのですが、私は自分がこれを持っている映像を観たときに、小ぶりで控えめな感じがしっくりきて。鳴らしても音がほとんどしないところも、小さいながらしっかり風を起こしてくれるところもいいですね。蛙の絵柄は「勝ちを持って"かえる"」という意味で、龍の絵柄は闘志を剥き出しにするときに、蛍は夏に、そして宝箱は縁起ものですよね。そのときどきの気持ちで選んでいます。

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――対局が続いて気が張るとき、どんな時間を大切にしていますか?

ご飯を食べるのが好きなので、食事の時間を充実させるようにしています。料理を作るのも、日ごろから気になるお店をチェックするのも楽しくて。自炊を始めて6年経ちそれなりにいろいろチャレンジしましたが、最近はトマト料理を多く作ります。湯むきするのは大変なので、トマト缶で作るミートソースなど、できるだけ時短を意識しています。

――負けてしまったときは、どうやって気持ちをリフレッシュされていますか?

次に向かって頑張れるように、当日や翌日にその一局を消化することを心がけています。消化というのは、この一局は負けてしまったけど、今後の三勝に繋がるようにと考えること。でもそうもいかない場合は、将棋を離れた世界に1〜2時間没頭します。最近負けたときは、改めて自分は料理や食事が好きだなと思った時期だったので『美味しんぼ』を読みました。

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――一番、幸せを感じる瞬間はどんなときですか?

ああ、これは難しい質問ですね...負けた日はやさぐれちゃうこともあるんですけど、好きな将棋を職業にできているのは幸せなことだと感じます。私は詰将棋も好きでその時間も趣味のようなものなのですが、棋士としては鍛錬と言い張れますしね。そのほかに音楽や料理などから癒しを得られる瞬間があるので、バランスが整っているのかなと思います。

――棋士の先生ではどなたと過ごすことが多いですか?

...あまりそういう機会はないかもしれません(笑)。棋士同士はどこまでいっても最後は仲間でありライバル。学生時代の友人たちと比べると、私は棋士の先生にはちょっとだけ距離はありますね。でも歳が近い棋士たちは、やっぱりみんなトップの棋士に追いつき、頑張って追い越していきたい気持ちは一緒なので、その点では通じ合う仲なのではと思います。一方で学生時代の友人と過ごす時間が長いわけでもなくて、けっこうひとりの時間を大切にするタイプですね。

尊敬する父の背中、恋愛に通じる将棋の棋風!?

――ご家族と過ごされる時間も、素顔の自分に戻れるひとときです。斎藤八段はお父様を尊敬されていると伺いました。

父は私が生まれてからずっと飲食業をしています。コロナ禍で営業的にも大変だったと思うのですが、こんなときだからこそできることをやっていきたい、それが後進の方々の支えになると考えていたようです。私の前では暗い顔をせず、知り合いのお店へ率先して力を貸すなど、歳を重ねながらも新しいことを始める姿を見せてくれたんですよね。私自身、コロナ禍で失ったもののほうが多いと感じてしまっていたのですが、この状況になってからさらに強く見える人がいて、父親もそうであったことが嬉しく、改めて尊敬しました。

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――パートナーと過ごす時間も、素の自分が出ます。斎藤八段は将棋への想いが一途で、棋風は師匠譲りの攻め将棋と表現されることが多いですが、恋愛にも通じるところはありますか?

自分で言うのもおかしいですが、本来の性格はかなり控えめなんです。でも恋愛だとどうだろうな...対象の方がいれば割と自分からアプローチして、勝負どころではちゃんと力を見せるようにしたいので、将棋の棋風とはそれなりにリンクしているかもしれません。お相手がいないときの動きは鈍めだと思います(笑)。デートでは市場で魚を見たり、食の物産展に行ってみたりしたいですね。

――将棋を離れたところで、チャレンジしてみたいことはありますか?

お気づきかもしれませんが、ここまでまったく運動の話が出てきていないんです(笑)。実はだいぶ自信がなくて、球技なんて全然できないんですよ。たまに登山やボルダリングにお誘いいただきますが避けてしまっていたので、次は行ってみたいと思います。
あと最近は漢字を書くアプリにハマっていて、移動中に漢字検定準二級などにチャレンジしています。スマホやパソコンで文字を打つ機会が多いので、思った以上に書けなくなっていて...。これを機に書けるようにしたいですね。

――本日は私服でお越しいただきましたが、今日のポイント、ふだんのお洋服のこだわりは?

最近、食わず嫌いのように"着るの嫌い"だったポロシャツを着るようになりました。今日はジャケットを羽織りましたが、自分にとっては珍しいコーディネートです。でも私服はあまりこだわりがなくて、どちらかというと苦手ですね(笑)。

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北海道産の素材にこだわったローソンの「プレミアムロールケーキ」

――では、お話も進んだところでおやつタイムに入ります。今日はローソンの「プレミアムロールケーキ」をお召し上がりいただきますが、お味はいかがでしょうか?

私は甘すぎるものはあまり得意ではないのですが、こちらは上品というか、生クリームの主張が激しすぎないところ、スポンジとの相性がいいところが気に入っています。ロールケーキのなかでは一番食べやすくて好きな逸品ですね。

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――原材料は北海道産にこだわっているそうです。

あっ、そうなんですね!なるほど、この美味しさも納得です。実は、3年前まで生クリームが食べられなかったんです。子どものころから洋菓子が苦手で...。それなのにこちらを美味しくいただけるのは、ローソンさんの材料へのこだわりも大きいのかもしれません。北海道産の乳製品は、本当に上品でコクがありますよね。
あと対局の際に「プレムアムロールケーキ」の季節限定・ゴディバとコラボレーションされたチョコレート味をいただきました。コンビニは日常的に足を運ぶ場所ですが、そうやって季節を楽しめるのは素敵ですね。

――スイーツにまつわる思い出を教えてください。

誕生日などに飲食店でお食事すると、特別なプレートを出していただく機会がありますよね。味ももちろん、お祝いしたいという気持ちを感じて心に沁みた経験があります。食の文化、おもてなしには感情を揺さぶられます。またタイトル戦のおやつは大きな楽しみ。その地その地の美味しいものをご紹介できるのは、いい伝統だと思いますね。将棋とおやつ・食事が注目されるようになり、食べることが好きな自分としてはとても嬉しいです。

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10問アンケート

インタビューで聞ききれなかった10の質問を、斎藤八段に伺いました。

Q1
慎太郎というお名前の由来は?
斎藤
はっきりわかっていないのですが、母が石原慎太郎さんを好きだったと聞いたことがあります(笑)。福太郎という名前も候補にあり、神社で画数を見てもらい、両親が"慎む"という字を気に入って決まったそうです。この漢字を名前で使われている方は少ないかなと思い、私も気に入っています。
Q2
好きな作品(映画、本、漫画、音楽等)をひとつ教えてください。
斎藤
Mr.Childrenの『HOME』というアルバムでしょうか。初めて買ったCDで、いまも歌詞をぜんぶ覚えています。"彩り"という曲が穏やかで好きでしたね。この一枚を聴くと、小学校高学年〜中学生だった当時の思い出が蘇ってきます。
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Q3
好きなお店の好きな一品を教えてください。
斎藤
四ツ谷にある「かつれつ 四谷たけだ」のメンチカツです。最初にサイドメニューとして注文したところあまりに美味しくて、次に行ったときにはメンチカツをメインにしました。ふだんいろいろなメニューを試すのが好きな自分としては、珍しく強い動きに出たなと思います。
Q4
いつか会ってみたい人はいますか?
斎藤
同世代で違う道を歩んでいる方に関心が強いので、そういう意味ではメジャーリーガーの大谷翔平選手でしょうか。彼の著書も持っていて。あとはフィギュアスケートの羽生結弦選手。おふたりとも私よりひとつ年下で、私がまったくできないことをされている方たちなので、お考えを聞いてみたいです。
Q5
好みの芸能人は?
斎藤
綾瀬はるかさんでしょうか。私自身いろいろなテンポがゆっくりなので、同じようなテンポの方、そして癒しの雰囲気を纏われているところがいいなと思います。でも実際うまくいくのは反対のタイプなのかな...そのあたりはまだ勉強不足ですね(笑)。
Q6
スーツ、シャツ、ネクタイ、靴や靴下選びのこだわりをひとつ教えてください。
斎藤
基本的にワントーンで揃えるのが好きで、青系、紺系、割と地味なほうが落ち着きます。ゆくゆくは、差し色を加えるなども挑戦してみたいです。
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Q7
対局とイベントでコーディネートを変えていますか?
斎藤
少し変えていますね。イベントでは色合いが華やかなものや、柄が入ったものを使用しています。
Q8
旅の計画は綿密に練っていく派?ノープラン派?
斎藤
食事の下調べは綿密かもしれません。このお店がダメだったらここ、そっちが混んでいたらここ、みたいな。それ以外の観光地や電車の時間などはゆるめです。
Q9
犬派ですか?猫派ですか?
斎藤
犬派です。祖父母がゴールデンレトリバーを飼っていて、家に行くと犬と遊べるのがとても楽しみでした。いまでも公園で散歩中の犬がたまに自分に寄ってきてくれることがあって、目線が合うと気持ちがわかる気がしますね。でも猫も好きで猫カフェに行ったこともありますし、文鳥やインコなど小さい鳥の動画を観て癒されるときもありますよ。
Q10
ファンの方へメッセージをお願いします。
斎藤
強い棋士がたくさんいる群雄割拠の将棋界で、いい成績を残しながら"斎藤らしい"と言われるような個性のある手を指していくことを目標にしています。皆様に驚いてもらえる一手を指せるようがむしゃらに頑張っていきますので、そんな姿を見ていただければ幸いです。
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斎藤慎太郎八段

斎藤慎太郎八段

1993年4月21日生まれ。奈良県奈良市出身。畠山鎮八段門下。2004年9月に6級で奨励会入会。2012年4月に四段となる。2015年度、2016年度の2年連続で勝率1位賞受賞。2017年、第88期棋聖戦五番勝負でタイトル初挑戦。2018年、第66期王座戦五番勝負で中村太地王座(当時)から、自身初のタイトルを獲得。2020年、第78期順位戦でA級昇級。愛称は"さいたろう"。

ローソン×日本将棋連盟 コラム

藤田華子

ライター藤田華子

音楽雑誌の編集者を経て、現在は企業のコンテンツ制作を手掛けています。SDGsやライフスタイルについての連載も執筆。趣味は将棋(将棋ペンクラブのお手伝い)、お風呂(温泉ソムリエです)、読書。観る将・読む将として、将棋の魅力をお伝えしていきます!

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