森内九段VSからあげクンの対局も!女性級位者限定の団体戦「ローソン杯女子級位者団体戦」をご紹介

森内九段VSからあげクンの対局も!女性級位者限定の団体戦「ローソン杯女子級位者団体戦」をご紹介

ライター: 津持大和  更新: 2018年12月30日

女性級位者が4人チームで対局する将棋大会「ローソン杯女子級位者団体戦」が2018年12月23日に開催されました。今回は白熱した団体戦やゲストの森内俊之九段瀬川晶司六段によるトークショーなどおおいに盛り上がったイベントの模様をご紹介します。

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将棋初心者でも大丈夫!女性級位者限定の団体戦

今大会は将棋を始めたばかりの女性でも気軽に参加できるようにと、女性級位者限定の大会として開設されました。参加者の半数以上がはじめての将棋大会ということで反則(二歩など)は負けではなくその手を指し直すという大会ルール。中には緊張した面持ちの方も見受けられましたが、女性のみで仲間と一緒に参加ということもあり、全体としては終始和やかな雰囲気の大会となりました。

開会式では北尾まどか女流二段による挨拶などが行われ、そのあと一斉に対局が開始。対局前の雰囲気とは一変し、会場を独特の緊張感が覆いました。

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開会あいさつをする北尾女流二段

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18チーム、総勢78人もの女性が参加しました

対局の持ち時間は15分で使い切ると30秒の秒読み将棋。午前中に行われた2局の成績でチームをA.B.Cクラスに割り振り、午後の2局で各クラスの優勝を決める仕組みです。優勝チームと上位入賞チームには豪華な賞品も用意されていました。

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クリスマス前ということでコスプレ姿の方も

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女性向けの化粧品などが賞品に

また、協賛のローソン様から参加者全員に「プレミアムロールケーキ」のプレゼント。一心堂本舗様からは「Shogi de Chocolat」の差し入れもあり、参加者からは「対局で頭を使うから甘いものは嬉しい!」と喜びの声が聴けました。

午後からは森内九段と瀬川六段が対局を観戦。対局後の感想戦に混じって参加者たちにアドバイスをしていました。

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撮影者:直江雨続

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撮影者:直江雨続

対局後には対戦相手と和気あいあい感想戦をしたり、仲間と一喜一憂したりなど、対局の緊張から解放されて自然と笑みがこぼれる参加者が多く見受けられました。瀬川六段は「アマチュアのときに団体戦に出場しましたが、勝つとみんなで喜べるし、負けても悔しさを分かち合えるからいいですよね。」と羨ましそうに話していました。

トークショー

全対局終了後は森内九段と瀬川六段によるトークショー。将棋をはじめたきっかけから、クリスマスの過ごし方まで幅広い話を聞くことができました。なかでも2018年を振り返るトークでは森内九段の「いままでは棋士だけだったので自由な生活を送っていましたが、今年から理事になり毎朝電車に乗って通勤しています。」の発言に会場からは驚きの声も。

瀬川六段はクリスマスの過ごし方について「今年は映画が公開されたし、昇段することもできたのでいい一年でしたが、クリスマスの予定はないです。来年こそはクリスマスを一緒に過ごせる人を見つけて結婚したいです。」と会場を沸かせていました。

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撮影者:直江雨続

途中で森内九段がローソンLINEアカウントでプレイできる「からあげクンしょうぎ」を使ってからあげクンと対局。からあげクンしょうぎには、「飛車」「角」のように「レギュラー」「チーズ」「レッド」など、駒にからあげクンの名前がついています。それに馴染みのない瀬川六段、最初は指し手の解説に四苦八苦。途中からは瀬川六段も慣れてきて「ここでレギュラーのタダ取り!?」といったからあげクンしょうぎならではの解説も飛び出し、会場はおおいに盛り上がりました。

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からあげクンと対戦する森内九段と解説の瀬川六段

おわりに

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撮影者:直江雨続

最後には表彰式が行われ、各クラスの優勝チームと上位入賞チームが表彰されました。ゲスト棋士の色紙や、エトヴォス様ご提供のクリスマスコフレなど、豪華賞品から好きなものを選んでいきます。さらにAクラス優勝チームにはプレミアムロールケーキ一年分をプレゼント!一年分というローソン様の大盤振る舞いに会場からはどよめきが起こり最後まで盛り上がった大会となりました。

主催者である北尾女流二段は「女性がもっと気軽に将棋が指せるように、誰でも参加できるおしゃれなイベントを開きたかったんです。これだけ多くの女性が参加してくれて嬉しい!」と話してくれました。

初めて大会に参加した参加者からは「初めて大会に参加して緊張しましたが、楽しく対局できました。第2回があればまた出場したいです。」と次回を期待する声も。和気あいあいと将棋で盛りあがっている参加者の楽しそうな笑顔が印象的なイベントとなりました。勝っても負けても盛り上がれる「ローソン杯女子級位者団体戦」。第2回の開催時にはぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

津持大和

ライター津持大和

1996年生まれの福井県出身。山本博志四段の影響を受けて居飛車党から三間飛車党に転身。ゲーム、カードゲーム、野球、カフェが好き。将棋イベントとゲーム大会によく出没します。

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