棋力アップ間違いなし!初心者から有段者まで使える遠山六段おすすめの将棋アプリ3選【はじめての職団戦 vol.4】

棋力アップ間違いなし!初心者から有段者まで使える遠山六段おすすめの将棋アプリ3選【はじめての職団戦 vol.4】

ライター: 津持大和  更新: 2018年12月28日

職団戦に向けて活動しているローソン将棋部の様子をお伝えするこのシリーズ。前回のコラムでは、「職団戦」にはじめて出場し見事Fクラスで準優勝を決めたローソン将棋部の戦いぶりをご紹介しました。今回はその職団戦でローソン将棋部と激闘を演じたドワンゴ将棋部との交流戦や遠山雄亮六段による初心者向け講座の模様をお伝えします。最後には遠山六段おすすめの将棋アプリを3つご紹介。使えば棋力アップ間違いないのでお見逃しなく!

前大会の熱戦を彷彿させる対局が! ドワンゴ将棋部との交流戦

今回の交流戦を行うドワンゴ将棋部は、前回の職団戦でEクラスへの昇級を懸けた大一番で対局した因縁の相手。この交流戦でローソン将棋部にリベンジするため、何度も部内で練習を重ねてきたそうです。

shokudan_lawson4_01.jpg

一方のローソン将棋部は、Fクラス準優勝という功績の影響を受けて新たに4人が入部。なかには関西にいる社員おり、リモートで参加していました。今回の交流戦には新入部員である妹尾さんも参加し、ドワンゴさんと熱戦を繰り広げていました。

shokudan_lawson4_02.jpg
関西にいる部員とはアプリを使用し対局

ここで棋力の向上が著しいローソンの原田さんとニコニコ生放送のディレクターを担当され、数々の名企画を世に生み出した月田さんの対局を遠山六段に解説していただきました!

shokudan_lawson4_03.jpg
原田さん(奥)と月田さん(手前)の大将対決

【第1図は△5二飛まで】

第1図では先手の月田さんが雁木から猛攻しています。平凡に▲9一角成と香得しても良さそうですが、▲4四角△同角▲同飛とさばいたのが素晴らしい判断。きれいな王手銀取りがかかり、リードを確立しました。

【第2図は△3一銀まで】

第2図は迎えた終盤戦。原田さんの粘りが功を奏し、月田さんに失着が出ます。図で▲4二金が一手バッタリで、△同銀引▲同歩成に△5九金から詰みが生じて大逆転。原田さんが勝利しました。

第2図では▲4四桂が好手。△同銀には▲3一竜△同金▲同竜△同玉▲4二金△2一玉▲3二金打△1二玉▲2一銀で詰みとなります。しかし△4四同銀と取る以外に有効な受けはなく、月田さんが勝勢でした。有段者同士の見事な攻防で、実力伯仲ぶりが見てとれる一局でした。

shokudan_lawson4_04.jpg
粘りを見せた原田さんが逆転勝ち。見どころ満載の対局となりました。

職団戦に負けず劣らずの対局を繰り広げた両チーム。2戦行った結果はチーム成績1勝1敗の引き分けとなりました。

ドワンゴの方に感想を伺うと「同じぐらいのレベルのチームと対戦出来ていい勉強になりました。このような交流戦はこれからもやっていきたいですね。」と楽しそうに話してくれました。

shokudan_lawson4_05.jpg
感想戦も盛り上がっていました。

棋力アップに役立つこと間違いなし!遠山六段おすすめの将棋アプリ3選

ローソン将棋部の新入部員のなかには将棋を始めたばかりの方もいました。そこで遠山六段が将棋初心者メンバーにおすすめの将棋アプリを紹介してくれましたよ。

shokudan_lawson4_06.jpg

ぴよ将棋

shokudan_lawson4_07.jpg

遠山六段 まず一つ目の将棋アプリは「ぴよ将棋」です。こちらは可愛らしいひよこと対戦できるアプリで、初心者からアマチュア五段までの方が楽しめますよ。ぴよ将棋のいいところは自分のレベルに合ったひよこ(AI)と戦えるところです。手合割が選択できるので初心者の方は駒落ちから始めるといいでしょう。

指し手が分からないときは「ヒント」、間違えたときは「待った」(やり直し)を使うことができるので初心者の方でもやりやすいと思います。自分が勝てるレベルを見つけて、実戦を数多くこなすことが棋力アップに一番つながりますよ。

shokudan_lawson4_08.jpg

遠山六段 上級者の方は、ひよこの「玉囲い」を指定して戦法を選択し、戦法を固定して指すことをおススメしました。何度も繰り返すことでコツをつかむことができますよ。また、対局後には「検討」で自分の指し手を見直し、どこが良かったのか、どこが悪かったのかを確認しましょう。こちらも数多く対局することで棋力が上がっていくと思います。

shokudan_lawson4_09.jpg
早速ぴよ将棋で駒落ちを試していたローソン将棋部員

将棋ウォーズ

shogiwars_raion2.png

遠山六段 二つ目は「将棋ウォーズ」です。こちらは多くの方が使っていると思いますが、やはり実戦経験を積めるところが魅力ですね。全国のプレイヤーと対局するのもいいですが、同じ将棋部の人など知り合い同士で友達対局することもおすすめしています。相手が知り合いだと対局後に感想戦を行えるのでとてもいい勉強になります。また、友達の対局をリアルタイムで見ることもできるのでみんなで並べてみても楽しいですよ。

ということで、関西にいる部員と友達対局をやってみることに。場所関係なく将棋を指せることも将棋ウォーズのメリットですね。

shokudan_lawson4_10.jpg
友達対局を見ながら駒を並べる部員たち

みんなの詰将棋

shokudan_lawson4_11.jpg

遠山六段 最後に紹介するのは「みんなの詰将棋」です。こちらも初心者から有段者の方まで多くの方が使えるアプリとなっています。初心者の方は「入門者向け一手詰」をやってみてください。将棋は駒の利きを把握することが大事ですが、詰将棋をやることで自然と利きが分かるようになります。実戦で負けが続くとどうしてもモチベーションが下がってしまいますが、詰将棋は勝ち負けがないので、ぜひ毎日挑戦してみてくださいね。

おわりに

shokudan_lawson4_12.jpg

いかがでしょうか。交流戦ができない方も遠山六段が紹介してくれたアプリを使って練習してみてくださいね。次回の職団戦は2019年4月14日(日)に開催予定なので、それまでに棋力をあげて大会に臨みましょう!また職団戦の時期にローソン将棋部の様子をお届けします。

お知らせ

ローソン将棋部も参加する「第115回職域団体対抗将棋大会」は以下のページから申し込みできます。たくさんのご応募お待ちしております!

締切間近!第115回職域団体対抗将棋大会のご案内

おまけ

遠山六段が5手詰将棋を出題してくれました。駒の利きをしっかり把握しないと解くのに苦労するそうです。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

【5手詰】

はじめての職団戦

津持大和

ライター津持大和

1996年生まれの福井県出身。山本博志四段の影響を受けて居飛車党から三間飛車党に転身。ゲーム、カードゲーム、野球、カフェが好き。将棋イベントとゲーム大会によく出没します。

このライターの記事一覧

遠山雄亮

監修遠山雄亮六段

東京都練馬区出身。1993年に奨励会に6級で入会。1997年に初段に昇段。2005年10月に四段に昇段。長らく、日本将棋連盟モバイルの編集長としてモバイル事業に携わり、現在は、棋士会副会長としてイベント等の企画、運営を行なっている。デビュー当初から、しばらくは振り飛車党だったが、ここ近年は居飛車中心に戦っている。
  • Facebookでシェア
  • はてなブックマーク
  • Pocketに保存
  • Google+でシェア

こちらから将棋コラムの更新情報を受け取れます。

Twitterで受け取る
facebookで受け取る
RSSで受け取る
RSS

こんな記事も読まれています