将棋の勝ち方を学びたい初心者におすすめ!羽生竜王選題の将棋ドリルをご紹介【今月の新刊ちょい読み】

将棋の勝ち方を学びたい初心者におすすめ!羽生竜王選題の将棋ドリルをご紹介【今月の新刊ちょい読み】

ライター: 将棋情報局(マイナビ出版)  更新: 2018年11月16日

本記事では、マイナビ出版から発売されている「解いて強くなろう!将棋ビギナーズドリル 基本編1」と11月21日に発売される基本編2の内容をちょい見せ!

こちらの2冊はともに羽生善治竜王選題の将棋ドリルです。「将棋ビギナーズドリル入門編」(マイナビ出版)でルールを覚えた方が将棋の勝ち方を学ぶための初心者向け問題集となっています。

将棋初心者の方はもちろん、初心者に将棋を教えている方にもおすすめの棋書ですよ!

解いて強くなろう!将棋ビギナーズドリル 基本編1

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解いて強くなろう!将棋ビギナーズドリル 基本編1

基本編1 駒の損得を覚えよう

玉は先に詰まされたほうが負けになるので玉が取り合いになることはありません。玉以外の駒を取り合ったとき、自分が得になるよう考えて指すのが勝利へのコツです。
駒を得することを駒得といい、反対に損することを駒損といいます。
玉は別格として価値の高い順番は飛と角→金と銀→桂と香→歩です。飛と角、金と銀、桂と香の取り合いはほとんど差がありません。
歩で桂や香を取る、桂や香で金や銀を取るようにしていけば、駒を得して戦力アップと考えてください。

第1問
左は6種類の駒の写真があります。右列と左列でほぼ同じ価値の駒を線でつなげてください。

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第2問
左のイラストで駒の価値が一番高いものから1~4の数字を書いてください。

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答え合わせ

第1問

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ほぼ同じ価値の駒は飛と角、金と銀、桂と香です。違う駒ですが、この2つの駒の交換は損も得もほとんどありません。なお、玉は取られる(詰まされる)と負けになるので、取り合うことはありません。

第2問

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価値の高い順は「飛と角」→「金と銀」→「桂と香」→「歩」の順番です。そのため一番価値の低い歩で飛や角が取れると大きな得になり、将棋は歩のテクニックがたくさんあります。

解いて強くなろう!将棋ビギナーズドリル 基本編2

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解いて強くなろう!将棋ビギナーズドリル 基本編2

基本編2 駒のじょうずな使い方を覚えよう

将棋の考え方は大きく分けて「攻める」と「守る」です。いろいろなケースがありますが「攻める」を簡単にまとめると自分の駒を成ってパワーアップする、相手の駒を取って戦力を上げるの2つです。「守る」はその反対で相手の駒を成らせない、自分の駒を取られない、と覚えてください。この考え方をあてはめれば「よく働く駒」の意味が分かってきます。

第1問
竜と馬の動けるマスメにすべて〇を書き、下の文章を正しい説明にしてください。

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第2問
自分の歩が、と金になりました。もとのいたマスメから歩がどう動いたのか矢印を書いてください。また、次の文章に〇を書いて正しい説明にしてください。

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答え合わせ

第1問

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竜は飛の動きに加えてななめ4方向に1つずつ利きが増え周りにスキがなくなります。つまり竜は飛+玉の合体形だと覚えてください。
馬は角の動きに加えて前後左右に1つずつ利きが増え周りにスキがなくなります。つまり馬は角+玉の合体形だと覚えてください。

第2問

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矢印のように歩が前に動いて、と金になりました。銀は左右には移動できないので、と金を銀で取ることができません。
歩は駒の中でいちばん数が多いので渡してもダメージが少ないです。そのため相手に取らせて駒の位置や利きを変えて、大きな成果をあげる手筋がたくさんあります。

おわりに

いかがだったでしょうか。このような問題を解いていくことで、棋力がぐんと伸びること間違いなし!イラストを使用して、お子様でも解きやすい将棋ドリルとなっているので、ぜひ一度読んでみてくださいね。

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解いて強くなろう!将棋ビギナーズドリル 基本編1

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解いて強くなろう!将棋ビギナーズドリル 基本編2

今月の新刊ちょい読み

将棋情報局(マイナビ出版)

ライター将棋情報局(マイナビ出版)

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