世界各国の大人もハマる「どうぶつしょうぎ」を作ったきっかけとは?北尾まどか女流二段に聞く、制作秘話【女流棋士とデザート】

世界各国の大人もハマる「どうぶつしょうぎ」を作ったきっかけとは?北尾まどか女流二段に聞く、制作秘話【女流棋士とデザート】

ライター: マツオカミキ  更新: 2018年07月09日

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ローソンのデザートを食べながら、和やかな雰囲気で女流棋士のお話を聞くこのシリーズ。今回は「3月のライオン」コラボスペシャルといたしまして、7月9日にローソン公式LINE上でリリースされるコラボゲームを監修した北尾まどか女流二段が登場。7月24日発売のコラボデザートを食べていただきつつ、「ニャーしょうぎ」についてのお話や、ご自身が考案された「どうぶつしょうぎ」の大会でまさかの予選落ち(!)をした話などもお聞きしました!

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「悔しい」「負けたくない」粘る姿に共感

――今回のデザートは、7月24日発売の「川本家のミルクティー白玉寒天」です。

ありがとうございます! 見た目の印象に比べて、結構ずっしりしてますね。いただきまーす。

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うん、冷たくてツルっと食べられるけど、しっかり濃厚でミルクティーの香りも良いですね! 甘党なので、嬉しい甘さ。やわらかい白玉と、しっかりとした寒天の食感も楽しいです。美味しい!

――こちらのデザート、漫画「3月のライオン」とのコラボ商品だそうですよ。

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あ、夏祭りのシーンで出てくるデザートですよね。3姉妹の次女である川本ひなたちゃんが考えたデザートで、桐山零君たちと一緒に地元の夏祭りで販売する。「3月のライオン」はもちろん全巻読んでいるので、その中に出てくるデザートが食べられるって嬉しいなあ。あの漫画で描かれる棋士の心情って、とてもリアルなんですよ。葛藤や、孤独感、対局中の心理戦など、表には出ない部分もしっかり描かれていて、すごいなと思います。

――「3月のライオン」の中で、印象に残っているシーンはありますか?

好きなシーンはたくさんあるけど、一番印象に残っているのは、主人公である桐山零君とライバルの二階堂晴信君がデパートの屋上で初めて対局をしたシーンですね。

――子ども将棋大会で、2人が初めて対局した時のエピソードですね!

そうそう、二階堂君が粘った末に負けてしまうんですが、私もすごく粘るタイプなので応援したくなりますし、負けたことをバネにして前に進む姿にも共感します。私は高校生の頃に同級生と対局して負けたことが将棋をちゃんと勉強しはじめたきっかけで、「悔しい」「負けたくない」の繰り返しで強くなりましたから。

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――高校生から将棋を始めたんですか?

正確に言うと、初めて将棋に触れたのは5~6歳ぐらいの頃でした。ボードゲームが好きだったので将棋にも挑戦したんですが、金と銀の動きがなかなか覚えられず‥‥。結局そこでハマることはなく、高校生になって再び本気でやり始めた感じです。

――子どもの頃に「難しい」と思った経験は、ご自身で考案された「どうぶつしょうぎ」にも繋がりそうですね。

そうですね! もっと子どもにもわかりやすく、将棋に興味を持つきっかけになるゲームがあったらいいなと思っていました。

北尾女流二段が予選落ち!? 「どうぶつしょうぎ」は大人もハマる

――「どうぶつしょうぎ」を作ったきっかけは、子ども教室に入ってきた4歳のお子さんに教えるためだったんですよね。

はい。まだ字が読めない子に、1回1時間という授業の中で、どう教えるのがわかりやすいのかを考えて完成したものです。マス目の数を変えるなどさまざまなパターンを試しましたが、最もバランスが取れて、大人がやっても楽しめるような奥深さが生まれるのが、3×4マスだったんです。

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ただ、考えた当時は販売するつもりなんてなかったんですよ。

――えっ、そうだったんですか?

そう。自分の教室用の教材として作ったので。ただ、周りから「もっと多くの人に使ってもらえたら、将棋の普及にも繋がるんじゃない?」と言ってもらって。自分が直接教えられない人たちにも使ってもらえたら嬉しいなと思い、販売することになりました。ちなみに動物のイラストは、元女流棋士の藤田麻衣子さんがこども向けに描いた動物駒から使わせていただいています。

――「どうぶつしょうぎ」を考案する中で、特にこだわったのはどんな所ですか?

「相手の駒を取る」という将棋の楽しさを味わってもらいたかったので、将棋の一番楽しい部分を凝縮しました。将棋だと駒と駒がぶつかるまで結構時間がかかりますが、「どうぶつしょうぎ」なら最短3手で勝てます。「どうぶつしょうぎ」で表現したかったことは全部盛り込めているので、自分的にも上出来だったな、と!(笑)

――私も、将棋をまったく知らない時に「どうぶつしょうぎ」から始めたのですが、これって大人もハマりますよね。ビジュアル的に子ども向けかと思って油断しました(笑)。

そうなんですよ~。「どうぶつしょうぎ」を研究して本気でハマる大人がたくさんいるんです。私も大人向けの「どうぶつしょうぎ」大会に参加したんですが‥‥

――(ですが‥‥?)

まさかの、予選落ちしました‥‥(笑)

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――えーっ! 予選落ち!

他の参加者にも「あー、この手筋、どうぶつしょうぎウォーズ初段ぐらいだと引っかかるんだよね」とか言われて(笑)。でも、それだけ大人にも楽しんでもらえていて、「どうぶつしょうぎ」の世界が広がっていることを嬉しく思います。

フランス人男性も夢中になる「どうぶつしょうぎ」

――海外の普及活動でも「どうぶつしょうぎ」を使って教えることはありますか?

あります! 既にポーランドやフランスを始めとした6カ国では、ローカライズして販売されています。私自身はこれまで約20カ国で普及活動をしてきましたが、だいたいどの国でも「どうぶつしょうぎ」は使ってます。

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――海外での反応はどうですか?

日本と同じく、最初は「ベビー向けでしょ?」と思われちゃうんですけど、やり始めるとハマるんですよね。フランスのゲーム祭に参加した時には、ゲーム好きの男性たちが集まって、ものすっごく真剣に「どうぶつしょうぎ」を指してました。結構マッチョな人たちが可愛いイラストの駒を動かしているのは、見た目とのギャップがありましたね(笑)。

――そんな世界各国の大人がハマる「どうぶつしょうぎ」が、3月のライオンとコラボした「ニャーしょうぎ」としてローソン公式LINEで遊べるようになるんですよね。

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そうなんです。まだ「どうぶつしょうぎ」をやったことがない人や、将棋に触れたことがない人、「3月のライオン」が好きな人にも、ぜひ「ニャーしょうぎ」で遊んでみてほしいと思います!

おわりに

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インタビューを終えた後、ローソンLINEに登録すると遊べる「ニャーしょうぎ」で対局する北尾女流二段。対局開始5秒「あ、勝っちゃった♪」とつぶやき、取材陣から「えー、そんなに早く!?」と驚きの声が上がりました。

※「ニャーしょうぎ」が遊べるのは、7月9日から!お得情報も配信しているローソンLINEの登録はコチラからどうぞ。

最後に、「3月のライオン」コラボデザートである「ミルクティー白玉寒天」を差し入れてくれたローソンクルーのあきこちゃんへ、こんなメッセージをいただきました!

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7月のおすすめデザート

北尾女流二段が食べていた「川本家のミルクティー白玉寒天」は、濃厚なミルクティージュレがたまらない、冷たくてツルっと食べられる夏にぴったりのデザートです♪ ぜひ、ローソンLINEの「ニャーしょうぎ」で遊びつつ、「川本家のミルクティー白玉寒天」を味わってみてはいかがでしょうか。

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取材協力北尾まどか女流二段

1980年1月生まれ。 東京都目黒区出身の女流棋士。西村一義九段門下。 2000年10月に女流2級。2013年8月に女流二段に昇段。 「株式会社ねこまど」代表取締役。「どうぶつしょうぎ」の考案者。

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ローソン×日本将棋連盟 コラム

マツオカミキ

ライターマツオカミキ

2014年からライターとして活動する平成元年生まれ。28歳にして初めて将棋に触れました。将棋を学びながら、初心者目線で楽しさをお伝えします!普段は観光地や企業、お店を取材して記事を執筆中。

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