将棋コラム

同世代の女流棋士で中之島リバークルーズ。関西将棋会館の反対側で出会った世界とは?

同世代の女流棋士で中之島リバークルーズ。関西将棋会館の反対側で出会った世界とは?

更新: 2017年10月13日

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大阪駅からひと駅はなれた大阪環状線福島駅。改札を抜けて左に向かえばあっという間に関西将棋会館にたどり着くわけですが、駅から向かって右へと足を運ぶとどんな世界が広がっているかご存知でしょうか?

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知っているようで知らない福島。今回は関西将棋会館に背を向けて歩みを進めるとたどり着く「港」からの景色をご紹介いたします!

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大阪環状線福島駅から浄正橋の方向へなにわ筋を進むこと徒歩8分。福島浜緑道にある「福島(ほたるまち)港」へとたどり着きます。そこから出港するのが「中之島リバークルーズ」。大阪・中之島エリア初の観光遊覧船です。「堂島川」と「土佐堀川」という2つの川に囲まれた全長3キロメートルの島で、江戸時代から続く大阪の中心地である「中之島」沿いを船に揺られつつゆったりと堪能するというコースです。

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17時以降30分に1便出港している「中之島リバークルーズ」は20分かけて堂島川にかかる橋と川沿いのレトロ建築やビル街を巡ります。普段福島には足繁く通っているものの、なかなか将棋会館以外に足を運ぶ機会はないということで、同世代の女流棋士である長谷川優貴女流二段、北村桂香女流初段、そして私の妹弟子にあたる石本さくら女流初段と私の4人で船へと乗り込みました。

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ぽってりと黄色い船「えちぜん」に乗り込むとすぐ手渡されたのはヘッドフォン。船の進行に合わせて川沿いの建築物や橋の説明が日本語・英語の順で流れてくるという珍しい仕掛けになってる「次世代型クルーズ」なのです。

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定刻になり、汽笛を合図に出発進行!ほとんど揺れることのない船上から高速道路やオフィスビル群を眺めつつ「田蓑(たみの)橋」「渡辺橋」「中之島ガーデンブリッジ」を順にくぐっていきます。晴れわたる青空のもと、太陽を背に涼やかな風を切って進む船旅は爽快感そのものです。ゆったりとした気分に浸りつつ、レトロな雰囲気の「大江橋」にたどり着くと、その右手には重要文化財である大阪市役所の姿も見ることができます。

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御堂筋にかかる「大江橋」でUターンするとそこからは一転して「和」の世界。それまでガイド案内をしていたヘッドフォンから流れ出すのは「花火」「蝉声」「鈴虫」「和太鼓」「琴」といった雅な和の音で、夏の船旅を彩ります。オフィス街の真ん中を進んでいるにもかかわらず、斜陽のなかで感じるゆったりとした時の流れにまるで別世界にいるような感覚に陥るほど。波に揺られ祭り囃や風鈴の音、三味線の音色に耳を傾けているうちに船は「玉江橋」をくぐります。浪速の名橋50選にも選ばれているこの橋を越えてから再び堂島川をUターンして船は港へと帰り、「中之島リバークルーズ」は幕を閉じました。

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港へと到着し、余韻に浸りつつ船を降りると後ろから何やら「ゴンっ」と音が。振りかえってみると北村女流が「痛い...」と頭を抱えていて、船のバーにぶつけてしまったのだそう。その後感想を聞くと「頭を打った衝撃が強すぎて...」とのことだったので皆様も乗船・降船の際はお気をつけください。

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黄昏時の帰りの道「中之島が島やったとは知らなかった」「近いけど知らないことばっかりだった」と石本女流。「船の上は涼しくて快適だった」と長谷川女流。馴染みの街のまだ見ぬ顔を垣間見ることができ、ヘッドフォンと船という組み合わせも珍しく、乗ってみて楽しかったという感想ばかりでした。今回乗船したのは17時30分の便でしたが、19時や19時30分の便だとライトアップもお楽しみいただけるそうですよ!繁忙期の昼間だと生ガイドさんが紹介してくださることもあるんだとか。

観光でいらした方も大阪にお住まいの方も普段とは違った角度から大阪の街を眺めてみてはいかがでしょうか?頬をなでる風に新たな一手が閃くかもしれません!(写真撮影:山口絵美菜

山口絵美菜女流1級

ライター山口絵美菜女流1級

1994年5月生まれ、宮崎県出身の女流棋士。2017年に京都大学文学部を卒業し、在学中に研究した『将棋の「読み」と熟達度』を足掛かりに、将棋の上達法を模索している。
将棋を覚えるのが遅かったため「体で覚えた将棋」ではなく「頭で覚えた将棋」が強くなるには?が永遠のテーマ。好きな勉強法は棋譜並べ。

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