藤井四段だけじゃない!中学生からプロの世界で活躍する次世代のヒーローまとめ

藤井四段だけじゃない!中学生からプロの世界で活躍する次世代のヒーローまとめ

ライター: マツオカミキ  更新: 2017年09月12日

新記録となる29連勝を達成した中学生のプロ棋士・藤井聡太四段の活躍を見て、「中学生がプロとして活躍するなんて、すごい!」という感想を持った人もいるのではないでしょうか。実は今、将棋界以外でも、中学生の頃から活躍するプロ選手たちの輝きがすごいのです! ということで今回は、藤井四段を含め、中学生の頃から輝く各界の若きプロたちをご紹介いたします。

今後にも大注目! 中学生から活躍する若きプロ選手たち

【卓球】史上最年少で世界選手権8強入り! 張本智和選手(14歳・中2)

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写真提供:卓球レポート/バタフライ

中学生や高校生の活躍が目覚ましい卓球界、中でも史上最年少の13歳で世界選手権男子シングルス8強入りを果たした現役中学生の張本智和選手は注目です。張本選手は2歳になる前にラケットを握り、お父さんがコーチを務めるジュニアクラブでメキメキと成長していったそう。

あどけなさの残る見た目とは裏腹に、年上の対戦相手をバシバシと倒していく姿が印象的です。日本スポーツ振興センター(JSC)による2020年東京五輪に向けた強化対象選手7人のうちの1人に選ばれており、東京五輪での活躍も楽しみです。

【卓球】史上最年少でW杯や全日本選手権優勝! 平野美宇選手(17歳・高2)

張本選手と同じく、2020年東京五輪に向けた強化選手に選ばれているのが平野美宇選手です。同い年の伊藤美誠選手とダブルスのペアを組み、13歳でワールドツアーのドイツ・スペインオープンで優勝。その年のグランドファイナルでも優勝の快挙を果たしています。

おっとりとした雰囲気に見えますが、試合となると「勝ち」にこだわる姿勢も印象的。リオ五輪では補欠出場という悔しさを味わい、その後はより攻撃的なプレースタイルに変更。翌2017年の全日本選手権では、リオ五輪での悔しさをバネに史上最年少で女子シングルス優勝を果たしています。さらなる成長を果たした彼女の、今後の活躍にも期待です。

【卓球】リオ五輪で団体戦銅メダル! 伊藤美誠選手(17歳・高2)

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(C)ニッタクニュース

5歳の頃から平野選手とダブルスを組み、13歳でワールドツアーグランドファイナル優勝を果たした伊藤美誠選手。10歳2カ月の時に全日本卓球選手権で初勝利し、それまで福原愛選手が持っていた史上最年少勝利記録を更新しています。

2016年のリオデジャネイロ五輪では、団体戦に出場。銅メダルをかけた試合の前には「先輩2人を手ぶらで帰すわけにはいかない」とコメントしており、その言葉通り銅メダルを獲得しています。リオでの経験を活かし、東京五輪ではさらなる活躍を見せてくれることでしょう。

【サッカー】日本のメッシと海外から評される規格外! 久保建英選手(16歳・高1)

日本サッカー界の期待の星である久保建英選手は、10歳にしてスペインのFCバルセロナの下部組織カンテラにてプレーしていたという経歴の持ち主。中学3年生の時には、FC東京U-18に飛び級で昇格しています。2017年のU-20日本代表戦では、15歳にして出場し決勝アシストを決める活躍ぶり。10月に行われるU-17ワールドカップでもメンバー入りが有力視されており、これからのサッカー日本代表を担っていくであろう久保選手の活躍から目が離せません。

【将棋】女流棋士にも中学生が! 小高佐季子女流3級(15歳・中3)

女流棋士にも、中学生の新星が現れました。2017年6月20日付で女流棋士3級となった小高佐季子女流3級です。女流棋士の世界では、3級になってから2年以内に2級に昇格すると、正式に女流棋士としての資格を得られます。小高女流3級の今後の活躍に期待です。

中学生プロ棋士が誕生! 藤井四段のすごさとは

14歳にして29連勝の新記録樹立! 藤井聡太四段(15歳・中3)

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将棋界で活躍する中学生・藤井聡太四段についても、あらためてご紹介します。14歳にして公式戦29連勝という新記録を打ち立てた驚異的な強さの一方で、「連勝できたのは、自分の実力では出来過ぎだった」と語る謙虚な姿勢も、ファンを引き付ける要因のひとつでしょう。

5歳の頃に将棋を始めた藤井四段は、その後将棋教室に通い始め、小学4年生で奨励会に入ります。奨励会では初段、二段、三段に史上最年少で昇段。小学6年生になると、プロ棋士も参加する詰将棋解答選手権において、史上初の小学生による優勝を果たしています。その後も最年少記録を更新する14歳2カ月で四段に昇段してプロ入りし、公式戦29連勝という新記録を打ち立てました。

中学生でプロ棋士デビューって、どれだけすごいことなの?

ここ最近10人の新四段は、平均年齢が21,7歳です。また、現在藤井四段ともっとも歳の近いプロ棋士は19歳の増田康宏四段で、これらのことからも、中学生でプロ棋士になることのすごさが読み取れます。

将棋界の歴史の中で、中学生でプロデビューした棋士は藤井四段を含めても5人しかいません。初の中学生棋士で「将棋界のレジェンド」と呼ばれる加藤一二三九段、永世名人を獲得した谷川浩司九段、6つの永世(名誉)タイトルを獲得している羽生善治二冠、竜王と棋王の永世タイトルを獲得している渡辺明竜王の4人、そして現役の中学生棋士として今まさに活躍している藤井四段です。

さいごに

中学生の頃からプロとして活躍する各界の期待の星をご紹介してきましたが、将棋界にも16年ぶりとなる中学生棋士・藤井四段が登場しました。競技人生が長く、棋士によっては60年以上もプロとして活躍する将棋の世界。まだ15歳という若さの藤井四段がこれからどのように活躍していくのか、今後がますます楽しみです。

マツオカミキ

ライターマツオカミキ

2014年からライターとして活動する平成元年生まれ。28歳にして初めて将棋に触れました。将棋を学びながら、初心者目線で楽しさをお伝えします!普段は観光地や企業、お店を取材して記事を執筆中。

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