将棋コラム

女流名人戦第4局こぼれ話。対局前日に色とりどりのスイーツが出てくる理由とは? 

女流名人戦第4局こぼれ話。対局前日に色とりどりのスイーツが出てくる理由とは? 

更新: 2017年03月14日

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里見香奈女流名人に上田初美女流三段が挑戦する第43期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負。第4局は岡山県の北部、真庭市の湯原温泉にある「湯原国際観光ホテル 菊之湯」で行われました。湯原温泉での対局は7期連続で、すっかりおなじみになっています。現地ならではの恒例行事がいくつかあるので紹介します。

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まずは前日、対局で使用される盤駒や、室内照明、空調等の具合を確認する検分のあとに行われるのが「おやつ検分」。対局中に出されるおやつを決めるのですが、メニュー表ではなく、実際に色とりどりのスイーツを見て決めるのがここでの特徴になっています。対局者も思わず頬を緩める一幕もありますが、里見香女流名人は本局、大好きなケーキを断って対局に臨みました。上田女流三段はフルーツの入ったロールケーキを頼んでいます。

対局当日は非公式戦の「岡山県湯原温泉杯湯原あったまるオープン戦」が、前期から併設されました。関西本部所属や西日本出身の女流棋士が出場している、6人によるトーナメント戦です。決勝以外は2局同時進行で、対局のない女流棋士が記録係を務めるのも面白いところでしょう。

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チェスクロック使用で持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満での着手というスピーディーな内容です。対局者のそばには関係者しか近寄れませんが、一定の距離を置いて観戦できる公開対局で、ファンも大盤解説会とあわせて楽しむことができます。対局を終了した女流棋士による指導対局も行われました。

対局翌日には、地元の湯原小学校に訪問するのも恒例となっています。小学校側の日程が合えば実施されており、女流名人7連覇中の里見香女流名人にとって、見知った顔もあるようです。今回、上田女流三段は所用で参加せず、里見香女流名人に質疑応答がなされました。その後は大盤解説会で聞き手を務めた伊藤明日香女流初段とのコンビで、将棋体験教室を開いています。まずは駒の動きをひととおり説明した後、歩なし将棋を実践しました。

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児童が1人1手指すと、里見香女流名人が1手返す進行で、駒を取ったり王手をかけたり、選ばれた10人弱の児童が一巡したところまで進められました。将棋教室が終わると里見香女流名人から児童たちに記念品が贈られ、代表の子からのお礼の言葉、児童たちと小学校を訪れた女流棋士がそろっての記念撮影と進み、訪問を終了しました。

飛龍

ライター飛龍

日本将棋連盟のネット中継記者として関西将棋会館を中心に2013年11月から活動している。一般社団法人日本フォトロゲイニング協会登録監修者。

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