将棋コラム

女流名人戦第2局こぼれ話。帰宅までに、46時間?上田女流三段、大雪でまさかの足止めに・・・

女流名人戦第2局こぼれ話。帰宅までに、46時間?上田女流三段、大雪でまさかの足止めに・・・

更新: 2017年02月06日

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第43期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負の第2局で、島根県出雲市の出雲文化伝承館に行ってきました。結果は既報の通り、挑戦者の上田初美女流三段が勝って開幕から2連勝。タイトル奪取にあと1勝と迫りました。

開幕戦に勝ったことで注目度が一層高まり、上田女流三段には大きなプレッシャーもかかっていると思われますが、現地での表情はいつも通りの明るさで充実ぶりがうかがえました。まさに順調そのものの今シリーズですが、意外な落とし穴は勝負のあと、帰りの道中に潜んでいたのです。

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写真は対局前日の旧大社駅で記念撮影を行った際の1枚。中継ブログにアップしたものとは別カットです。この日は小春日和の上天気で、撮影も順調そのもの。このときは誰も帰る日にあんな苦労をするとは想像していませんでした。

【女流名人戦中継ブログ・旧出雲大社駅】

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こちらが対局日に撮った1枚。中継ブログでは紹介しきれなかったカットで、出雲文化伝承館内にある出雲屋敷の中の様子です。入り口から奥の庭まで吹き抜けており、風通しが抜群にいい造りになっています。この写真を撮ったときは小雪が舞い始めており、気温も2度ぐらい。いま思えば、大雪になりそうな前兆がありました。

【女流名人戦中継ブログ・出雲文化伝承館】

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こちらが帰りの道中、出雲市駅の隣の宍道駅で撮影した写真です。

前日の夜半から中国地方の日本海側は大雪になり、一夜にして一面は銀世界に。というとロマンティックですが、実際、飛行機は全便欠航。鉄道も大幅な遅延で大変なことに。東京組はお昼頃に帰宅を断念し、延泊して翌日の飛行機で帰宅。大阪組は特急で岡山を目指しましたが、こちらはなんと7時間の遅延。出雲市駅を9時34分に出発予定の特急やくもに乗車しましたが、出発するまでに3時間ほど足止め。出発後も遅れに遅れて岡山には約7時間遅れの19時半頃到着し、新幹線で帰宅しました。

ちなみに私は大阪組と同行して岡山に到着し、東京行きの新幹線にギリギリ間に合って当日帰宅。ただし、東京に着いたのは23時過ぎのことでした。普通ならうんざりしてしまうところですが、現地にいて大雪の状況をこの目で見ていると、よくもこんな大雪の中で諦めずに電車を動かしてくれた、と鉄道関係者に感謝の思いでした。帰宅した翌日にニュースを見ると、鳥取県では車が数百台立往生、関係者が乗った特急やくもは脱線と、さらにひどい事態になっており驚きました。

なお、上田女流三段を含む関係者一行の帰宅ドラマについては、棋戦主催の報知新聞社が記事にされていますのでご参照ください。

【上田女流三段、46時間後にようやく帰宅...将棋女流名人戦の対局地・出雲が大雪で足止め】

宮本橘

ライター宮本橘

1990年から印刷プロダクションでライター兼デザイナーに従事。2009年に独立してフリーライターとなる。2010年、日本将棋連盟のネット中継記者(ペンネームは八雲)を担当。2016年より棋王戦の新聞観戦記を執筆。ほか、マイナビニュースで電王戦関連の記事を執筆

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