将棋コラム

竜王戦の決着は第7局へ持ち越し。叡王戦は佐藤天彦九段(名人)が制し「Ponanza」と対局へ【12月5日~11日の中継結果まとめ】

竜王戦の決着は第7局へ持ち越し。叡王戦は佐藤天彦九段(名人)が制し「Ponanza」と対局へ【12月5日~11日の中継結果まとめ】

更新: 2016年12月12日

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日本将棋連盟モバイルにおける12月5日~11日の中継局の結果をまとめてお伝えします。

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竜王戦、決着は最終第7局に

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渡辺明竜王に丸山忠久九段が挑戦する第29期竜王戦七番勝負第6局は、7日(水)から8日(木)にかけて山梨県甲府市の「常磐ホテル」で行われた。後手番の丸山九段が得意の一手損角換わりを採用、相腰掛け銀に進む。丸山九段は右四間飛車から先攻し、桂損ながらも早々に優位を築いた。渡辺明竜王を2日目の14時台前半と、早い時刻の投了に追い込んでいる。これでスコアは3勝3敗。決着は21日(水)から22日(木)の2日間、新潟県南魚沼市「温泉御宿 龍言」で行われる第7局に委ねることになった。先後は改めて振り駒をして決定する。

叡王戦決勝三番勝負、佐藤天が優勝

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佐藤天彦九段(名人)と千田翔太五段による第2期叡王戦決勝三番勝負第2局は11日、東京都港区の迎賓館「和風別館 游心亭」で行われた。矢倉の変化で後手の千田五段のオーソドックスな駒組みに対し、佐藤天九段は6筋の歩を突かずに左銀を6六に繰り出す。この銀が角の後押しを受けて斜めに進み、3三の銀と交換になって後手陣を乱した。千田五段は攻めを催促される展開を強いられ、次第に攻めが心細くなる。佐藤天九段が機を見て反撃を決め、2勝0敗のストレートで三番勝負を制した。佐藤天九段は来春開催予定の第2期電王戦に出場し、10月に行われた第4回将棋電王トーナメントで優勝したコンピューターソフト「Ponanza」と二番勝負を戦う。

順位戦(カッコ内はリーグ順位)

A級
広瀬章人八段-羽生善治三冠

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©名人戦棋譜速報

6回戦の1局目となる▲広瀬章人八段-△羽生善治三冠戦が行われた。出だしは羽生三冠が工夫を見せる。初手から▲7六歩△8四歩▲2六歩△3二金と角換わりを匂わすものの、以下▲7八金△3四歩と進んで結局は横歩取りに落ち着いた。後手8五飛型の相中住まいから、広瀬八段の無理な動きをとがめた羽生三冠が優位を築き、一方的に押し切っている。リーグ成績は以下のとおり。

【5勝0敗】稲葉陽八段(9)
【4勝2敗】羽生三冠(1)、広瀬八段(7)
【3勝2敗】行方尚史八段(2)、屋敷伸之九段(5)
【2勝3敗】渡辺明竜王(3)、深浦康市九段(8)
【1勝4敗】佐藤康光九段(4)、森内俊之九段(6)、三浦弘行九段(10)。

棋王戦 

挑戦者決定トーナメント
佐々木勇気五段-佐藤天彦名人

敗者復活戦の決勝、▲佐々木勇気五段-△佐藤天彦名人戦は初手より▲2六歩△8四歩▲7六歩の出だしから、佐藤天名人が△3四歩と得意の横歩取りに誘導する。佐々木勇五段も滞ることなく15手目▲3四飛と横歩を取り、続く△3三角に▲6八玉と、前例が少ないながらも同じく得意の形を佐藤天名人にぶつけた。佐藤天名人が玉を囲う間に佐々木勇五段は攻め駒を戦闘配置につけ、佐藤天名人の無理な動きを誘う。優位を築いた佐々木勇五段は、佐藤天名人の粘りに対して勝ちを急がず、丁寧な指し回しで最後は振り切った。勝った佐々木勇五段は千田翔太五段との挑戦者決定変則二番勝負に臨む。

棋王戦挑戦者決定トーナメント

棋聖戦 

二次予選
戸辺誠七段-橋本崇載八段

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9つのブロックに分けて戦うなか、3ブロックの▲戸辺誠七段-△橋本崇載八段戦が行われた。先手中飛車になり、前日の朝日杯、▲竹内雄悟四段-△広瀬章人八段戦で指されたばかりの局面に。そこから戸辺七段が工夫を見せ、一寸の隙を突いて優位に駒組みを進める。戸辺七段は最後まで緩まず、鋭く寄せて快勝した。次戦で千葉幸生六段と対戦する。

棋聖戦二次予選

朝日杯将棋オープン戦

二次予選
○屋敷伸之九段-●鈴木大介八段
●橋本崇載八段-○八代弥五段
●塚田泰明九段-○黒沢怜生五段
●竹内雄悟四段-○広瀬章人八段
○久保利明九段-●稲葉陽八段
○澤田真吾六段-●菅井竜也七段

A~Hの8ブロックに分かれ、すでにDブロックの行方尚史八段とEブロックの丸山忠久九段が本戦トーナメント入りを決めていた。今週は残る6ブロックが一気に消化され、二次予選が終了している。Aブロックから順に屋敷伸之九段、八代弥五段、黒沢怜生五段、さらにFブロック以降、順に広瀬章人八段、久保利明九段、澤田真吾六段が、それぞれブロック決勝では鈴木大介八段、橋本崇載八段、塚田泰明九段、竹内雄悟四段、稲葉陽八段、菅井竜也七段を破った。

朝日杯オープン戦二次予選

トピック

今週、朝日杯将棋オープン戦は東西合わせて二次予選17局が行われ、残すは本戦トーナメントのみとなりました。今年度の二次予選以上の対局は、すべて盤側で中継をすることになっています。すなわち、中継記者が記録係の隣から対局を間近に見て中継しています。例えば控室等で行う中継であれば、棋士の解説を交えて伝えるのも魅力的でしょう。それが盤側だと棋士の話は聞けないものの、生の対局の空気に触れ、息づかいやつぶやきなどを伝えることができます。そうした点に着目して中継を楽しまれるのも一興ではないでしょうか。(飛龍記者)

*写真は竜王戦中継ブログ叡王戦中継ブログ名人戦棋譜速報より引用。

日本将棋連盟モバイル編集局

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