将棋コラム

佐藤天彦名人も登場!映画「聖の青春」完成披露試写会。各キャストが映画への想いを語る

佐藤天彦名人も登場!映画「聖の青春」完成披露試写会。各キャストが映画への想いを語る

更新: 2016年10月29日

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10月5日、有楽町の丸の内ピカデリーで映画「聖の青春」の完成披露試写会がひらかれ、村山聖役の松山ケンイチさんや、羽生善治役の東出昌大さん、森義隆監督らが出席しました。今回は本イベントの様子と、そこで語られた映画「聖の青春」に各キャストがこめた想いをご紹介します。

松山ケンイチ・東出昌大。それぞれの役者としての向き合いかた

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はじめに挨拶をしたのは松山ケンイチさん。本作では、主人公・村山聖を演じています。外見のコピーにとどまることなく、内面からも村山聖という役になりきることを意識したと語る松山さん。当時から村山聖をよく知る人に話を聞いたり、当時の映像を観たりして、「村山聖」以上の「村山聖」を目指して役作りをしたそうです。

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村山聖の同世代のライバルの、羽生善治三冠を演じたのは東出昌大さん。東出さんは、昔から羽生三冠に憧れを抱いており、この役が決まった時には思わずマネージャーと握手をし、鳥肌が立つ思いで台本を手にしたそう。羽生三冠が1996年に七冠独占達成したときにかけていた眼鏡を借りれたことについては「嘘のないものを借りられた事は大きな力になりました。」と感謝の気持ちをあらわしていました。

そんな二人の熱演がもっとも感じられるのは、2時間以上にもおよぶ長回しで撮影されたというクライマックスの対局シーンです。将棋盤をはさんで向かい合う二人。それぞれの方法でたどりついた村山聖と羽生善治。静けさの中に広がる緊迫感、指し方の美しさにもあらわれている繊細さ、圧倒的な臨場感にぜひご注目ください。

ライバルは松山ケンイチ? 森監督「松山さんを倒さなければと思っています。」

つづいて、本作品で描かれている村山VS羽生の関係にちなんで、「ライバルは誰ですか?」という質問。松山さん、東出さんは自分自身がライバルであると回答。松山さんは「自分に勝たなければ村山聖という人間を演じることはできませんし、自分に負けちゃダメだという気持ちは今までで一番強く感じました。」とこの映画へ懸けた想いを語りました。

村山聖をサポートする先輩棋士役の安田顕さんは、仲間だからこそ負けたくないと所属劇団のTEAM・NACKS(チームナックス)の名前を、村山聖の母親役の竹下景子さんは前向きで生涯現役を通した生き方に憧れるとして、『オリエント急行殺人事件』などで有名なスウェーデン出身の女優イングリッド・バーグマンの名前を挙げていました。

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森監督は松山ケンイチさんをライバルとしてあげ、「この映画を撮りながら、常に私の想像を遥々と超えてくる彼を見ていると負けたくないと闘争心がわいた。自分が監督としてできることを広げて、いつか倒さなければと思っています。」と語っていました。

佐藤名人も登場「村山さんの生き様を感じて欲しい」

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ここで佐藤天彦名人がスペシャルゲストとして登場。「この映画で少しでも将棋に興味を持っていただけると嬉しいと思いますし、是非村山さんの生き様を感じて欲しい」と映画に大きな期待を込め、メッセージを寄せました。佐藤名人の登場に松山さんは、村山聖魂を抑えきれず、「ぜひ盤をはさんで対峙してみたいです。」と闘志(?)を燃やしていました。

映画への想いを各キャストが揮毫入り扇子で披露

イベントの最後にはキャストの皆さんが揮毫入り扇子を披露し、各々の座右の銘や今の想い、映画への想いを述べました。松山さんは村山聖を好きになったからいろいろな辛さを超えてこの役に向き合うことができたとして「好きに勝るものなし」。東出さんは自分を捨てることではじめて演じることができるという意味で「無私」。森監督は、村山聖の魂とずっと向き合い続けた、ということで「聖魂」、安田さんは「おだやかに」という言葉を選ばれていました。

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竹下さんが選んだのは「絆」。「この映画を通してライバル同士、師弟愛、家族、そういった絆の中で生かされているということに胸を打たれた」とその理由を述べていました。

最後にひとことを求められ、森監督は「大きな何かに撮らされた映画」、松山さんは「誰のためでもない自分自身の人生を大事にしたいと思う映画」とこの映画をあらわしてイベントは終了。

キャスト・監督が、この映画、そして村山聖という存在に出会えたことを心の底から感謝しているのが伝わってくるようなイベントでした。熱気に包まれた会場の中、「人が生きる」ということの力強さを再確認させられました。病と闘いながらも名人になるという夢を追い続けた村山聖の人生を描いた感動ノンフィクション映画「聖の青春」。みなさんもぜひ劇場でお楽しみください。

松谷一慶

ライター松谷一慶

2013年より世界一周に出発し、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南米、北米を経て、2016年春に帰国。これまでに訪れた国は約100ヵ国。 自然と音楽とお酒とお祭りとトライアスロンとバンジージャンプと甘いものとキリンとぶり大根とが好き。将棋は祖父と何度が指したことがあるくらいだったが、最近また覚えはじめる。

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