将棋コラム

羽生善治を追い詰めた棋士、村山聖の怒涛の29年間。映画「聖の青春」の見どころ5つを紹介

羽生善治を追い詰めた棋士、村山聖の怒涛の29年間。映画「聖の青春」の見どころ5つを紹介

更新: 2016年10月08日

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<©2016「聖の青春」製作委員会>

11月19日公開予定の映画「聖の青春」。難病と闘いながらもプロ棋士として生きる覚悟を決め、名人になることを目指して戦い続けた村山聖。その29年の生涯を師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描いたノンフィクションエンターテイメントです。森義隆監督がメガホンをとり、松山ケンイチさんや東出昌大さんらが出演しているこの映画。原作は大崎善生さんの小説「聖の青春」で、この映画は第29回東京国際映画祭クロージング作品にも選ばれています。

今回はそんな映画「聖の青春」のみどころをご紹介します。

見どころ1.「東の羽生、西の村山」ともいわれた、怪童・村山聖の存在感

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<©2016「聖の青春」製作委員会>

この映画を語るうえではずせないのは、なんといっても村山聖という存在でしょう。
病床で将棋を覚え、プロ棋士まで上りつめていくその生きざま。名人になることだけを目標に、将棋に全人生を懸けた圧倒的な熱量。先日王位を防衛した羽生善治三冠とも互角に戦い、「東の羽生、西の村山」とまでいわしめた抜群の棋力。不器用ながらもひたむきに全力で生きる彼の存在感をぜひ味わってください。

見どころ2.厳しい世界を突き進む青年とそれをサポートする周りとの人間ドラマ

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<©2016「聖の青春」製作委員会>

勝つか負けるか、そのどちらかを必ず突きつけられる厳しいプロ棋士という世界。病と闘いながらその世界で生きることを選んだ村山聖。対局のための移動や、慣れない土地での生活の大変さに加え、時には十数時間にも及ぶ対局もありました。それでも村山聖は、両親や師匠の森信雄、弟弟子やほかの棋士らに支えられながら、将棋を指し続けます。不器用で一筋縄ではいかない性格、それでも誰もが村山聖の放つ純粋な人間としての美しさに魅了され、手を差し伸べるのです。いくら積み上げてもひとつのミスで勝敗が決してしまうことのある厳しい棋士の世界ならではの人間ドラマにもぜひご注目ください。

見どころ3.精神面、肉体面の両方から行った、キャストの本気の役作り

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<©2016「聖の青春」製作委員会>
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<©2016「聖の青春」製作委員会>

この映画の見どころはなんといっても松山ケンイチさん演じる村山聖と東出昌大さん演じる羽生善治の緊迫感&臨場感溢れる対局シーンでしょう。実際の棋譜を覚えて2時間30分にもおよぶ長回しで撮影されたクライマックスのカットは必見です。

またふたりの役作りも話題になっており、松山ケンイチさんはこの映画のために千駄ヶ谷の将棋会館にも通い詰め、村山さんの周囲の人に実際に会って話を聞くなど、精神面、肉体面の両方から村山聖という役にアプローチ。「全身全霊を懸けても足りない役だと思った」とのコメントからも、その本気度がうかがえます。また、劇中で東出さんが身につけている眼鏡は、羽生善治三冠が1996年に七冠独占達成したときにかけていたものだそうで、羽生善治三冠とそっくりのその姿には驚かされます。

見どころ4.染谷翔太、リリー・フランキー、竹下景子。脇を固める充実した豪華キャスト陣

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<©2016「聖の青春」製作委員会>

弟弟子・江川 貢役に染谷将太さん。聖を支えた師匠・森信雄役にはリリー・フランキーさん。 母・村山トミコ役に竹下景子さん。そのほかにも安田 顕さん、柄本時生さん、鶴見辰吾さん、北見敏之さん、筒井道隆さんら豪華キャスト陣が脇を固めています。

見どころ5.山崎隆之八段、中村真梨花女流三段ら、実際の棋士も登場

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<©2016「聖の青春」製作委員会>

そして実はこの映画、実際のプロ棋士も登場しているんです。上の写真がそのシーン。みなさん、わかりますか?そうです、山崎隆之八段が将棋会館の受け付け役として出演しているんです。その他、女流棋士の中村真梨花女流三段が出演しているなど、よく見ると隠れた仕掛けがいくつも用意されていますので、一秒たりとも目が離せませんね。

以上、映画「聖の青春」の見どころを5つにわけてご紹介しました。
棋士という厳しい世界に人生を懸けて挑んだ村山聖の人生と、彼に魅了された周囲の人々の愛情豊かな人間ドラマを、ぜひ劇場でご覧ください。

松谷一慶

ライター松谷一慶

2013年より世界一周に出発し、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南米、北米を経て、2016年春に帰国。これまでに訪れた国は約100ヵ国。 自然と音楽とお酒とお祭りとトライアスロンとバンジージャンプと甘いものとキリンとぶり大根とが好き。将棋は祖父と何度が指したことがあるくらいだったが、最近また覚えはじめる。

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