振り飛車党同士の戦い 戦型はいかに
佐藤 天彦 九段 対 菅井 竜也 八段
― 8月2日(土)福岡国際センター(福岡県福岡市) ―
本年度の「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」(以下「JT杯」)一回戦第四局(福岡大会)は、2年ぶり7回目出場の佐藤天彦九段と4年連続7回目の出場となる菅井竜也八段の対局。会場は福岡県福岡市の福岡国際センター。事前申込にて当選した観戦者や、同会場で開催される「テーブルマークこども大会」参加者の目の前で、公開対局として熱戦が繰り広げられる。また、その模様は15時45分からABEMAでも生中継される。
一回戦第四局生中継「ABEMA」URL
https://abema.tv/channels/shogi/slots/BRbShsKAzY6Sq5
■対局の見どころ
両者の対戦成績は佐藤九段の8勝6敗。その戦型は中飛車4局、四間飛車3局、角交換振り飛車2局、三間飛車1局、向かい飛車1局、矢倉2局、後手袖飛車1局とバラエティーに富んでいる。 「JT杯」では初めての顔合わせとなる。佐藤九段は、ここ2年ほど振り飛車を多用しているが、相手が振り飛車党の場合はもともと得意にしていた居飛車で戦うことが多い。それを踏まえると戦型予想は佐藤九段の居飛車、菅井八段の振り飛車の可能性が高い。作戦の幅が広い菅井八段はどこに飛車を振ってもおかしくないが、今年は中飛車や三間飛車が多い。矢倉2局は菅井八段が後手番のときに雁木模様の駒組みをして、佐藤九段が矢倉系統の囲いで対抗したもの。佐藤九段が居飛車党から振り飛車党に転向した始まりは、2年前の「JT杯」対渡辺明九段(当時)戦だった。結果は敗れたものの、公開対局でいきなり三間飛車穴熊を用いて周囲を驚かせた。その対局以来、2年ぶりの「JT杯」初戦が地元福岡での対局。戦術面で大きく変化して、進化を遂げた姿を地元ファンに見せたいところだ。一方、菅井八段も生粋の振り飛車党で、振り飛車党の先輩として譲れない一戦だ。
■注目の対局を盛り上げる解説陣
(写真)左から 解説/深浦康市 九段 聞き手/鈴木環那 女流三段 読み上げ/和田あき 女流二段
■「JTプロ公式戦」トーナメント表
※タイトル・段位は2025年8月1日現在のものです。
■ABEMAでの生中継スケジュール開催日 | 大会 | 対戦カード | ABEMA生中継 開始時間 |
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8/2(土) | 福岡大会 | 一回戦第四局 | 佐藤九段 vs 菅井八段 | 15時45分 |
8/9(土) | 静岡大会 | 二回戦第一局 | 藤井竜王・名人 vs 佐々木八段 | 15時25分 |
8/16(土) | 信越・北陸大会 | 二回戦第二局 | 渡辺JT杯覇者 vs 山崎九段 | |
8/30(土) | 四国大会 | 二回戦第三局 | 広瀬九段 vs 永瀬拓矢九段 |
※放送開始時間は変更になる可能性があります。
※ABEMAについて:ABEMAは無料動画配信サービスです。パソコン、スマートフォン、タブレットからご視聴いただけます。視聴に関わるデータ通信料はユーザーのご負担となります。https://abema.tv/
■大会協賛趣旨(JTグループ)
こどもから大人まで誰もが、将棋を自分らしく自由にとことん楽しめる。みる・指す・ふれあう将棋日本シリーズだから体験できる心の豊かさを育む特別な「とき」がここにはあります。
ひとりひとりの心の豊かさを、もっと。
JTグループは、将棋の魅力に寄り添い、将棋を愛するすべての人を応援しています。
■大会名義
主催 公益社団法人 日本将棋連盟、各地区新聞社(関東・大阪は日本将棋連盟のみ)
後援 文部科学省、開催地区地方自治体及び同教育委員会、開催地区青年会議所等
協賛 JT、テーブルマーク
■大会情報
大会公式ホームページ https://www.jti.co.jp/culture/shogi/index.html
「JT杯」公式X https://x.com/jt_shogi