広瀬章人八段が羽生善治竜王に勝ち、4勝3敗で初の竜王獲得 第31期竜王戦七番勝負第7局

羽生善治竜王に広瀬章人八段が挑戦する第31期竜王戦七番勝負の第7局が、12月20・21日(木・金)に山口県下関市「春帆楼」で行われ、広瀬八段が羽生竜王を167手で破り、4勝3敗でタイトル奪取を決めました。広瀬八段にとって、8年ぶりのタイトル獲得です。

広瀬八段の竜王戦通算成績は49勝24敗(0.671)、1組在籍1期目で優勝を果たし決勝トーナメント初出場、初の竜王獲得となりました。

広瀬章人新竜王 終局後の会見

──竜王位は初めての獲得ですが、竜王奪取の感想を教えてください。

連敗スタートになり、羽生さんの指し回しに対応できないまま、ずるずる行ってしまう可能性もあるかなと思っていました。3戦目、4戦目を逆転勝ちして星を五分に戻せたのが、復調できるきっかけになったと思います。報道陣の方も増え、このシリーズの注目度の高さを改めて感じました。最後にいい結果になり、嬉しいです。

──羽生前竜王との三度目のタイトル戦で初めての奪取となりましたが、感想を教えてください。

羽生前竜王は将棋界のスーパースター。「羽生さんからタイトルを取らないと一人前ではない」という視線を感じていたので、タイトルを取れたのは自信になりました。

──終盤、徐々にタイトルが近づく中で、プレッシャーや緊張はあったのでしょうか?

本局でプレッシャーを感じるのはわかっていました。ただ、盤上においては関係がないので、なるべく最善手を求めていました。勝ちになったと思ってからは、タイトルを取ることの重みを肌で感じた一日でした。

──これからどのように戦っていくか、またこれからの目標について教えてください。

まだ防衛したことがないので、防衛は一つの目標です。トッププロとしては様々なタイトル戦に出ていきたいです。


本対局の投了図(日本将棋連盟ライブ中継より)

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