加藤一二三九段が旭日小綬章を受章

加藤一二三九段(78歳)が旭日小綬章を受章いたしました。叙勲者は、将棋界では27人目になります。

◆加藤一二三九段のコメント
ーー旭日小綬章受賞について
「たいへん光栄なことであり、心より感謝しています。今回の受賞について家族にも伝えましたが、皆大変喜んでおり、結婚してから1局1局精魂込めて指してきた自分を支えてくれた妻は究めて光栄なことといっております。」

ーー昨年引退されて1年経ち振り返って思うこと
「常日頃思うことは、棋戦を長く主催して頂いている方々に深い感謝の念を持ち続けております。私は四段になった14歳から引退するまで、対局前日に負けると思ったことは一度も無かったです。その思いを抱きながら将棋を指し続けました。これからもプロ、アマチュアを問わずに多くの方々に、自分が指した将棋を鑑賞してもらえたら嬉しいです。
自分が引退する直前に藤井聡太四段(当時)が登場し、すばらしい将棋を指し続けたことにより、将棋界が盛り上がりました。テレビ番組で共演する方々から、自分の子どもに将棋をどのように教えたら良いかなどの質問が多くなりました。子どもが将棋を指している姿、集中して夢中になっている姿を見るのはいいものです。将棋には勝ち負けがあって、『お願いします。』と言って始め、勝っても負けても悔しいことがあるけれども『ありがとうございました。』と言って終わることがいいのです。」

ーーこれから棋士としてやりたいこと、将棋界について思うこと
「引退した今でも将棋の研究は続けています。自分が指した将棋でもまだ伝えきれてない対局が多くあるので、今後はいろんな人に伝えていきたいです。また、国民栄誉賞を受賞した羽生竜王、29連勝を達成した藤井六段をはじめとした多くの天才たちの将棋はとても魅力です。これからも多くの名局が生まれていくので、将棋の研究をして、将棋が如何に魅力的であるかを伝えていきたいです。
今の将棋界は昭和10年に名人戦が出来て『今来たっ!!』という感じです。」

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