羽生善治竜王の第30期竜王就位式は1月16日（火）、東京都渋谷区「セルリアンタワー東急ホテル」で関係者や将棋ファン、歴代竜王が講師を務める「竜王アカデミー」の受講者（小学5年～中学生）ら約650人が出席して開かれました。当日は竜王戦ランキング戦各組優勝者へのメダルの贈呈も行われました。
また就位式に先立ち、羽生善治竜王と藤井聡太四段の共同記者会見が行われました。
動画(ヨミウリ・オンライン)
【就位式】
羽生竜王「最初の気持ち忘れず前へ」...就位式
【会見】
羽生竜王「藤井四段との対局楽しみ」
就位式
主催者。左から老川祥一読売新聞グループ本社取締役最高顧問・主筆代理、佐藤康光日本将棋連盟会長、柴田岳読売新聞東京本社取締役編集局長、前田恭二読売新聞東京本社編集局文化部長
主催者あいさつ・佐藤会長
羽生竜王に竜王推挙状の贈呈
主催者あいさつ・老川最高顧問
竜王杯の贈呈
羽生竜王とランキング戦各組優勝者。右から羽生竜王、1組・松尾歩八段、2組・稲葉陽八段、3組・村山慈明七段、4組・佐々木勇気六段、5組・増田康宏五段、6組・藤井聡太四段。司会・進行は島田良夫氏
各組優勝メダルの贈呈。順に松尾八段、稲葉八段、村山七段、佐々木六段、増田五段、藤井四段。
花束贈呈は竜王アカデミーの生徒代表
当日第5局に指宿白水館で実際に使用された駒がサブライズで寄贈されました。
下竹原啓高社長と羽生竜王
来賓祝辞は俳優・東出昌大氏
「本日はお忙しいなか、たくさんの皆様にお越しいただきありがとうございます。一ヶ月ほど前に、竜王戦が終わり、その時はあまり実感がなかったのですが、この日を迎えてたくさんの皆様にお越しいただき、それを少しずつひしひしと実感しています。長年にわたりまして竜王戦を開催していただいている読売新聞社様、また今回この会場を提供していただいた東急グループの皆様、また全国各地で対局していくなかで、つつがなく対局できるようしてくださった皆様にも厚く御礼を申し上げます。棋士を続けていて三十数年、将棋を集中して続けてこられたのは、本当にたくさんのファンの皆様の応援、そして家内の献身的なサポートのおかげだと思っています。
初心忘るべからず、という言葉があります。最初に将棋を覚えたときの気持ちを忘れないようにというわけではなく、棋士を志した時や初めてタイトルを取った時、今日のようなそれぞれの最初の気持ちを忘れずに前に進んでいきたいと思います」
乾杯の音頭は巴政雄・東京急行電鉄株式会社取締役副社長執行役員