大内延介九段「お別れの会」 ~関係者・ファン約500人が参会~

6月23日に75歳で逝去した大内延介(おおうち・のぶゆき)九段・元日本将棋連盟専務理事の「お別れの会」は7月17日、東京・将棋会館で執り行われ、関係者、一般の将棋ファン約500人が参会して、豪快な棋風で"怒濤流"と称された故人の遺徳を偲びました。


会は1分間の黙祷を捧げたのち、大内延介九段一門を代表して鈴木大介九段・日本将棋連盟常務理事が開会の辞を述べました。
祭壇には囲碁八段の追贈免状が飾られ、日本棋院所属の工藤紀夫九段からごあいさつをいただきました。続いて佐藤康光・日本将棋連盟会長(→追悼の辞)と大内棋道会代表の太田怜氏が追悼の言葉を述べ、故人を偲びました。
そして、親族を代表して兄の大内甫(はじめ)様がごあいさつをされました。
その後、関係者と将棋ファンは時間を違えて白菊を献花して、名匠との別れを惜しみました。将棋ファンの献花の前には大内一門を代表して飯田弘之七段がごあいさつしました。
故人と親交の深かった女優の吉永小百合さんも参会されました。

 
写真左:開会の辞は大内一門の鈴木(大)九段・常務理事
写真右:囲碁の工藤九段

 
写真左:囲碁の追贈八段免状
写真右:追悼の辞 佐藤(康)会長

 
写真左:追悼の言葉 太田・大内棋道会代表
写真右:親族代表あいさつは令兄の大内甫様

 
写真左:第34期名人戦で大内九段と熱戦を繰り広げた中原誠十六世名人
写真右:飯田七段の一門代表あいさつ

 
写真左:故人と親交の深かった吉永小百合さんも献花
写真右:一般の方からの献花

思い出の写真パネル

 

  



 

佐藤会長の追悼の辞
「今回、大内先生のご訃報に接し、言葉を失いました。年初にお目に掛かったときは普段と変わらず泰然とされた先生がいらっしゃいました。それからわずか半年で......信じられません。
私と大内先生との初対局は私がまだ十代、四段でNHK杯戦での対局でした。対局前に振り駒があったのですが、その作法について助言されておられました。
歴史ある文化として、道としての将棋の確立、継承、より高めることへの意識、行動をされていました。
対局姿も颯爽とされていて、豪快な棋風は常にファンを魅了しました。
運営面でも長年ご尽力いただきました。理事として渉外をはじめ、一手にまとめられたお力は並大抵ではなかったと思います。責任感の強い先生でした。
個人的にゴルフやお酒をご一緒する機会も多かったですが、会話の中心は将棋界のことでした。私も理事職を務めさせていただくことになり、これからよりいろいろとお話を伺わねばとおもっていただけに本当に残念でなりません。
心よりご冥福をお祈りいたします。

平成二十九年七月十七日

公益社団法人 日本将棋連盟
会長 佐藤康光」

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