第85期棋聖就位式の模様

「第85期棋聖戦五番勝負」を3連勝し、7連覇、通算13期とした羽生善治棋聖の「第85期棋聖就位式&将棋ファンと羽生善治棋聖の夕べ」が2014年10月21日(火)、東京都千代田区「ザ・キャピトルホテル東急」にて執り行われました。

約250名が出席した式は産経新聞社・熊坂隆光代表取締役社長、日本将棋連盟・谷川浩司会長から主催者挨拶があり、就位状、賞杯、賞金の授与、慶応大学環境情報学部・加藤貴昭准教授よりご祝辞をいただき、羽生棋聖から皆様への謝辞、花束贈呈へ進みました。


写真:羽生善治棋聖
「森内さんと最初に対局したのはおそらく10歳の頃です。それから34年経っています。スポーツの世界で34年現役というのは大変難しいことだと思います。しかし将棋の世界は10代から70代まで棋士として活躍できます。その時期にできる事、残せる棋譜がある思います。今回の棋聖戦にはブールミッシュさん(フランス菓子メーカー、今期オフィシャルスイーツスポンサー)のお菓子を頂きました。将棋の対局は伝統的なものだが、少しずつ変わっていくものだと思いました。自分も変化する気持ちを忘れてはいけないと思っています。来年も皆さんと楽しい時間を持てるようにがんばっていきます」


写真:産経新聞社・熊坂代表取締役社長
「来年は棋聖戦史上初の8連覇達成して、さらに活躍をしてほしいです」


写真:日本将棋連盟・谷川会長
「ここ最近は若い挑戦者が出てくるようになってきましたが、羽生さんの長年のライバルである森内さんと対局できて心地よい時間を過ごせたのではないでしょうか。来年もすばらしい対局をしてくれると思います。今年はブールミッシュに協賛をしてもらい、将棋を応援してくれる企業が出てきて大変ありがたいことです」


写真:慶応大学環境情報学部 加藤貴昭准教授
「羽生さんに直感について伺ったとき、「いかにして考えないかを意識している」と言われ大変驚きました。棋聖戦8連覇を来年の一番の楽しみにしています。」

 
写真左:就位状授与
写真右:賞杯授与

 

写真:花束贈呈

その後、羽生棋聖を囲んでの祝賀パーティーが日本将棋連盟・青野照市専務理事の乾杯の発声で始まりました。祝賀パーティーでは、一般のファンの方々へ羽生棋聖から「次の一手」問題が出されました。


写真:日本将棋連盟・青野専務理事


写真:「次の一手」問題図は兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で行われた第1局より
候補手は(1)2八歩、(2)2七歩(3)2七銀

 
写真:「次の一手」正解発表。正解は(1)でした。正解者の中から抽選で10名の方に羽生棋聖直筆色紙がプレゼントされ、盛会のうちに終了いたしました。

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