第53期王位就位式の模様

 2012年11月8日(木)、東京・日比谷の「松本楼」にて第53期王位就位式が執り行われました。

 関係者ら約170名が出席した式は、主催新聞社代表の西日本新聞東京支社山浦修支社長、日本将棋連盟谷川浩司専務理事より挨拶があり、就位状・王位杯が谷川専務から授与、賞金目録・記念品が山浦支社長から贈呈されました。


写真=就位状授与


写真=記念品贈呈・加藤孝造氏(人間国宝)作「志野花入(しのはないれ)」


写真=山浦支社長
「羽生王位は将棋ファンからすると、野球界での、王、長嶋のような存在で、畏敬の視線を送られている方がたくさんいる。今後も後に続いている若手棋士や、子どもたちの憧れの存在として活躍していただきたい。」


写真=谷川専務
「半世紀以上に亘り、王位戦を主催して下さっている皆様に厚く御礼申し上げます。相手の得意戦法を受けて立ち、吸収して会得するところが羽生王位の強さの一端だと感じた。若手棋士にとって偉大な目標として活躍していただきたい。」

 祝辞を作家の磯﨑憲一郎氏からいただき、羽生王位から皆様への謝辞、羽生王位のお母様のご友人からの花束贈呈へとすすみました。


写真=作家・磯崎憲一郎氏
「羽生さんとは会社の研修講演をきっかけとして出会い、美術家の横尾忠則さんと三人で話す機会があった。小説を書くときは事前の設計図を作らずに進めているが、自分の意図を超えた作品ができることがある。横尾さんは絵を描くときに事前にどういう絵にするか決めておらず、羽生さんは対局の中で意外性のある手が出たときに充実感を感じるとのことで、個人の力を超えたものに出会えたときに感じる喜びを共有できたことに感動した。これからもご活躍されることを祈念いたします。」


写真=羽生王位
「藤井さんは毎局独創的な手を指され、その創造性を手強く感じながら対局していた。将棋の世界もデータや定跡が発達してきたが、今回のシリーズを通して新しい部分がまだあることを改めて感じた。どの会場でも皆様に手厚く歓迎していただき、最高の状態で対局に臨むことができた。ご覧になった方々が楽しめるよう、結果を残せるように精進していきたい。」


写真=花束贈呈

その後、祝賀パーティーが日本将棋連盟田中寅彦常務理事の乾杯の発声で始まりました。


写真=田中常務


 
祝賀パーティーは終始和やかにすすみ、盛会のうちに終了しました。

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