2012年1月23日(月)、東京都千代田区「ホテルニューオータニ」にて、竜王位八連覇をいたしました渡辺明竜王を囲んでの『第24期竜王就位式』が執り行われました。
関係者約200名が出席した式は米長邦雄日本将棋連盟会長より挨拶、竜王推挙状の贈呈、老川祥一読売新聞グループ本社取締役最高顧問より竜王杯・優勝賞金4200万円、竜王戦各組優勝者へメダルがそれぞれ贈られました。
写真＝米長会長
「竜王戦には1組優勝者は挑戦者になれないという不思議なジンクスがあったが、4度目の1組優勝を果たした丸山九段が見事にそのジンクスを破った。また、渡辺竜王は羽生王座を３連勝で破って王座獲得後の防衛戦として注目が集まった。今後とも竜王戦を大切にし、更なる活躍と熱戦を期待したい。」
写真＝老川取締役最高顧問
「前人未到である竜王戦8連覇をお祝いするとともに、感嘆している。第1局、第4局、第5局といずれも被災地において熱戦が繰り広げられた。昨年、ご自身初の二冠となったが、今後三冠、四冠とご活躍されることを祈念いたします。」
写真＝各組優勝者へ優勝メダルの贈呈（写真は1組優勝丸山九段）
将棋を題材とした漫画「三月のライオン」を連載中の羽海野チカ様より祝辞として似顔絵の贈呈（代読：白泉社・友田 亮様）、小田切秀人指導棋士が開いている「こども将棋教室棋友館」の生徒の方から花束の贈呈、最後に渡辺竜王からの謝辞へとすすみました。
写真左＝白泉社・友田 亮様（代読）
「8連覇おめでとうございます。お祝いの気持ちを絵に込めて気持ちを伝えます。」
写真右＝羽海野チカ様より渡辺竜王の似顔絵
写真＝渡辺竜王より謝辞
「日本を代表する漫画家の羽海野さんより似顔絵をいただき、一生の記念となった。今回は大変な状況の中、足をお運び下さった被災地の皆様にお応えしたいとの気持ちで臨んだ。福島での第4局は非常に難しかったが幸いし、大きい一局だったと感じている。翌日の新聞にも屈指の名局とされ、対局者としての役割を果たせたのではと思っている。来年は読売巨人軍の9連覇に並べるよう精進したい。」
その後、第1局の天童にて立会を務めた加藤一二三九段より乾杯のご発声で祝賀パーティーが始まり、盛会のうちに終了いたしました。