2011年10月13日(木)、「第82期棋聖位決定五番勝負」を3連勝で4連覇、通算10期とした羽生善治棋聖の「第82期棋聖就位式＆将棋ファンと羽生善治棋聖の夕べ」が東京都港区「明治記念館」にて執り行われました。
写真：羽生棋聖
「昨年、盤寿を迎えた81期から、また新しい一歩を踏み出すという気持ちで臨んだ。７月に防衛して、今日改めて実感出来た。この就位式を大きな励みとしてこれから前進して行きたい。」
約300名が出席した式は産経新聞社熊坂隆光代表取締役社長、日本将棋連盟米長邦雄会長から主催者挨拶があり、就位状、賞杯、賞金の授与、扶桑社久保田榮一代表取締役社長よりご祝辞をいただき、羽生棋聖から皆様への謝辞、ファンのお子様より花束の贈呈へすすみました。
写真：産経新聞社熊坂代表取締役社長
「棋聖の防衛により、タイトル獲得数が８０回と歴代１位に並んだ。一局一局が際どく、渾身の指し手が見られたシリーズだった。更なるご活躍を期待したい。」
写真：米長会長
「羽生棋聖は将棋界を20年の長きに渡って引っ張ってきた。これからも第一人者として引っ張ってもらいたい。」
写真左：就位状授与
写真中：賞杯授与
写真右：羽生棋聖のファンの女の子から花束贈呈
写真：扶桑社久保田榮一代表取締役社長
「今年の３月に羽生棋聖 著『４０歳からの適応力』が発刊された。将棋とビジネスには共通点があり、特に『一歩千金』という格言は、一人を大切にするということで共感している。羽生棋聖の適応力がこれからもパワーアップし、ますますご活躍されることを期待したい。」
その後、羽生棋聖を囲んでの祝賀パーティーが日本将棋連盟谷川浩司専務理事の乾杯の発声で始まりました。祝賀パーティーでは、一般のファンの方々へ羽生棋聖から「次の一手」問題が出されました。
写真：「次の一手」問題図は千葉県柏市「吉田家住宅」で行われた第１局から。（便宜上先後は逆です。）
候補手は（1）６一飛 （2）６二銀成 （3）５三歩
写真：「次の一手」正解発表。正解は（3）でした。正解者の中から抽選で10名の方に羽生棋聖直筆色紙がプレゼントされ、盛会のうちに終了いたしました。