第35期棋王就位式

 2010年5月20日(木)、東京都港区「第一ホテル東京」にて初防衛を果たした久保利明棋王を囲んでの『第35期棋王就位式』が執り行われました。

関係者約150名が出席した式は主催者、来賓の挨拶から始まり、就位状、賞杯、賞金の授与、祝辞へとすすみ、祝電、花束の贈呈、久保棋王からの謝辞で就位式は終了しました。

 
写真左:共同通信社坂田茂取締役専務
「これからも精進して更にスケールの大きい棋士になってもらいたい。」
写真右:日本将棋連盟米長邦雄会長
「思ったとおりに将棋を指すようになったのが勝因ではないかと思う。迷いのないこの気持ちを忘れず、来期の防衛戦を頑張ってもらいたい。」


写真:久保棋王の出身地である加古川市・藤原崇副市長
「加古川市制60周年の記念すべき年に久保棋王が二冠になり、大変嬉しかった。久保棋王の活躍で加古川市の学校では授業に将棋を取り組んでいるし、市では将棋を指す女性も増えていて、現在加古川市は将棋がブームになっている。これからも市をあげて将棋の普及に全力を尽していきたい。 また、久保棋王が精進を重ねて将棋界の第一人者となることを期待している。」

 
写真左:就位状授与
写真右:賞杯授与


写真:祝辞は久保棋王のご友人で写真家の我孫子景吾氏
久保棋王がファンの歌手・さだまさしさんのCDジャケット等を担当されていて、久保棋王のゴルフの師匠でもある我孫子氏からは、10年のお付き合いが分る大変心温まる言葉が贈られ、最後は「いよいよ久保先生と呼ばなくてはいけなくなったね」と笑いかけ、強く握手をして祝辞を終えられた。


写真:久保棋王
「今期五番勝負を通じて進化したことがある。それはカド番の第3局で程よい緊張感の中、対局が出来たこと。また、第5局では人間対人間という将棋の中でのドラマがあり、今までに ない良い将棋が指せた。棋王戦は自分にとって初めてタイトル戦に出た、タイトルを防衛した、そして今年35歳で35期という自分の棋士人生とともにある棋戦。長く付き合っていきたい。」

祝賀パーティーは、谷川浩司九段から挨拶があり、師匠の淡路仁茂九段からの乾杯の発声で始まりました。


写真:谷川浩司九段
「関西でのタイトル獲得は久しぶり。嬉しくて就位式は全て出席している。棋王戦五番勝負の久保棋王を見て、雰囲気に打ち勝つ人が本当に強い人だと改めて思った。惚れ惚れする将棋を指す久保棋王に将棋ファンも多いので、どんどん活躍 していっていただき、もっと将棋ファンを増やして欲しい。」


写真:師匠の淡路仁茂九段
「将棋で教えることはもう無い。これからは自分なりの将棋を確立して頑張ってもらいたい。」と話され、「久保棋王とは今までで1局しか指したことがない。その対局を15年位前に青野照市九段が本に書いてくれているのでこの機会に。」とその本をプレゼントされた。

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