第57期王座就位式

2009年11月20日(金)、東京都港区「第一ホテル東京」にて『第57期王座就位式』が行われました。
羽生善治王座は今期王座戦で自身が持つタイトル連覇記録を更新する18連覇を果たしました。

関係者200人が出席した式は、日本経済新聞社喜多恒雄代表取締役社長、日本将棋連盟米長邦雄会長の挨拶で始まり、允許状・王座賞(トロフィー)・賞金の贈呈があり、祝辞、謝辞、花束贈呈、祝電披露へとすすみ、就位式は終了いたしました。

 
写真左:喜多代表取締役社長「今後も将棋文化の発展に貢献していきたい。また、羽生王座には強さを発揮して、連覇を続けることを期待したい。」と挨拶された。
写真右:米長会長「現在、将棋界は羽生中心に回っているが、今後は40代に突入した羽生がどのような将棋を指して、他の棋士はどう立ち向かうかが将棋界の見所になる。」と挨拶しました。

マネックスグループ松本大代表取締役社長(2002年に「日経ビジネス」誌の企画で対談された以来、羽生王座とお付き合いされている。)「羽生王座は非連続に出現した天才というだけではなく、常に変化しているので継続して勝つことが出来る。これからも私達に感動を与え続けてくれたらと思う。」と祝辞を述べられた。


羽生王座「対戦者の山崎七段は独創的で発想が豊か。意外性のある手を指すため、刺激を受け、得るものも大きかった。来年は40歳の節目の年を迎えるので、今までとは違う目標・スタイルを掲げていきたい。」と今期の王座戦を振り返っての感想と、今後の抱負を話されました。


祝賀パーティーは京都市で行われた第2局で解説を担当された谷川浩司九段の乾杯で始まりました。


谷川九段「今期の王座戦に関しては、改めて羽生王座の柔軟性を痛感した。王座戦での羽生王座の連覇・連勝記録に興味はあるが、棋士としては羽生王座が冷や汗をかくような棋士が出てきてほしいと思う。なお、羽生王座は対局はもちろんのこと、取材や将棋連盟の公益法人改革委員等忙しい日々だと思うが、健康に留意して将棋界の発展のために努めてほしい。」


また、パーティーの途中では古川元久内閣府副大臣・内閣官房国家戦略室長より祝辞を頂きました。
古川副大臣「先を読む目、戦略的思考を養うには将棋は素晴らしいものだと思う。羽生王座には体に気をつけ、王座戦18連覇、5年連続3連勝という前人未踏の偉業を塗り替えていってもらいたい。」と激励の言葉を頂いた。


たくさんの方が来場した会は、盛況のうちに閉会いたしました。

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