「叡王戦」の仕組みや特徴について

叡王戦は、全棋士と女流棋士1名およびアマチュア1名で行う棋戦で、段位別予選本戦トーナメントで構成されています。主催はドワンゴです。

本戦トーナメントは段位別予選を勝ち抜いた棋士とシード棋士の24名で行われ、勝ち上がった2名による挑戦者決定三番勝負を行い、七番勝負の挑戦者を決めます。

2015年に一般棋戦として創設され、2017年(第3期)にタイトル戦となりました。

叡王戦の仕組み


*第5期叡王戦 本戦トーナメント表はこちら
*第5期叡王戦 本戦トーナメント ベスト4出揃う

段位別予選

段位別にトーナメントを行います。本戦トーナメント出場枠は、九段4名・八段3名・七段3名・六段3名・五段2名・四段1名の合計16名です。組合せは予選抽選時の段位で決められます。

本戦トーナメント

段位別予選を勝ち上がった棋士16名と、シード棋士8名を加えた24名でトーナメントが行われます。本戦トーナメントの組み合わせは改めて抽選で決められます。

シードの条件は以下の通りです。

挑戦者決定戦

決勝進出者2名による三番勝負で行われます。

開催時期と持ち時間

一日制の、変則持ち時間制で行われます。

段位別予選 本戦 七番勝負
開催時期 6月~9月 11月~翌年2月 4月~6月
持ち時間 1時間
チェスクロック使用
(秒読み60秒)
3時間
チェスクロック使用
(秒読み60秒)
下記「七番勝負の持ち時間について」参照
対局開始時間 【1】10:00
【2】14:00
【3】19:00
15:00 ※持ち時間により
開始時間が異なる
【1】10:00
【2】14:00
【3】19:00

七番勝負の持ち時間について

第1局から第6局までの持ち時間は、振り駒の結果を受け以下のルールで各対局者が決定します。第7局までもつれ込んだ場合は持ち時間は6時間となります。

【A】持ち時間1時間 チェスクロック使用(秒読み60秒)
【B】持ち時間3時間 チェスクロック使用(秒読み60秒)
【C】持ち時間5時間 チェスクロック使用(秒読み60秒)

第1局・第2局:第1局の先手が上記【A】【B】【C】の中から1つ選択
第3局・第4局:第1局の後手が残り2つから選択
第5局・第6局:最後に残った1つを採用
第7局:持ち時間6時間 チェスクロック使用(秒読み60秒)

永世称号と歴代タイトル保持者

現在、永世称号については未定です。第3期叡王の高見泰地七段は、初挑戦で自身初となるタイトルを獲得、第4期叡王の永瀬拓矢二冠は、タイトル挑戦3回目にして自身初のタイトルを獲得しました。

直近のタイトル保持者
棋士名
第4期 2018年 永瀬拓矢
第3期 2017年 高見泰地
第2期 2016年 佐藤天彦
第1期 2015年 山崎隆之

関連ニュース

2023年11月24日

森内俊之九段、羽生善治九段、丸山忠久九段、佐藤康光九段が準決勝へ 第1回達人戦立川立飛杯本戦

2023年11月24日

里見香奈女流四冠と内山あや女流初段のプレーオフに 岡田美術館杯第50期女流名人戦 女流名人リーグ

2023年11月24日

西山朋佳女流名人への挑戦権を獲得するのは? 岡田美術館杯第50期女流名人戦 女流名人リーグ

2023年11月24日

新設棋戦もいよいよ大詰め 第1回達人戦立川立飛杯本戦 準々決勝

一覧へ