加藤一二三九段、引退会見「50年100年色褪せない名局を指せたことが誇り」

加藤 一二三九段が2017年6月30日(金)に日本将棋連盟で引退会見を行い、「これからも今までどおり、やる気を失わないで元気よくこれからの人生を歩んでいく気持ちで、非常にすっきりしている」「魂を燃やして精進した結果、50年100年色褪せない名局を指せたことが私にとっては大きな誇り・喜びである」と引退後の心境を語りました。


日本将棋連盟常務理事・清水市代女流六段より加藤九段へ花束贈呈

棋士人生での思い出の一局としては、1982年の中原誠十六世名人との名人戦を挙げ、念願の名人位を獲得した時の喜びを振り返りました。また、現在連勝記録を伸ばしている藤井聡太四段について「彼の将棋を全部研究して、彼が秀才型の天才ということを悟りました」「彼には欠点が1つもないんですよね」と藤井四段の強さにふれた後「そんな彼が引退する私に対して、寂しいと言ってくれたことにホロっとした」と感動の気持ちを示しました。

最後に佐藤康光会長、羽生善治三冠、谷川浩司九段、渡辺明竜王、森内俊之九段らの名前を挙げ「本当に立派な後継者が揃っているので、心安んじて引退できてありがたい」と会見を締めくくった加藤九段。これからは講演やイベント出演と並行して、自分の名局集なども書いていくとのことでした。

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