第10回 将棋文化振興議員連盟総会 開催報告

開催日:令和7年12月17日(水)
会場:衆議院議員会館(東京都千代田区)
出席:国会議員(代理含む)29名
司会進行:将棋文化振興議員連盟 事務局長 関 芳弘 衆議院議員
開会挨拶:将棋文化振興議員連盟 会長 村上誠一郎 衆議院議員
挨拶:日本将棋連盟 会長 清水市代 女流七段


総会の様子

[日本将棋連盟からの報告]
● 東西新将棋会館の竣工
  1. ふるさと納税・クラウドファンディング・企業・個人のご支援もあり、東京は2024年9月、関西は2025年1月に竣工。
  2. 誰もが集い、楽しみ、学べる開かれた拠点として、将棋文化の継承・発信を推進。
● 国際将棋フォーラム
  1. 「第9回国際将棋フォーラム」を令和6年11月7-9日、東京・将棋会館にて開催。45の国と地域から代表選手51名が参加。
  2. 文化庁「文化資源活用事業費補助金」より約1,000万円の交付を受けて実施。
● 自治体連携の強化
  1. 令和7年10月、静岡県掛川市にて「将棋文化振興自治体 全国将棋サミット2025」を開催。
  2. 大会開催、棋士派遣、タイトル戦誘致、学校への将棋導入などの事例共有と意見交換。
● オンライン将棋スクールの開講
  1. 令和6年7月に居住地を問わず学べる環境を提供すべく開講。
  2. 「末永く将棋を楽しむ人を増やすには、リアルな場への橋渡しが必要」との考えから、スクール参加者を地域の教室や道場へつなぐ取り組み。
● オンラインストアの開設
  1. 全国から将棋グッズを入手可能にするとともに、主催の大会やイベントの申し込みも一括対応。
  2. 情報・グッズの一元的アクセスを推進。
● 将棋学習指導要領の策定
  1. 礼儀・マナー/洞察力・判断力/コミュニケーション力/思いやりの心の4領域で構成。教科連携(算数・国語・道徳等)やICT教材の活用、行動面の評価も含む。
  2. 令和7年9月に東急キッズベースキャンプの将棋講座カリキュラムを第1号認定。
  3. 「将棋×教育」による次世代育成教育プログラムの普及を、自治体・学校教育・放課後こども教室・学童保育・地域講座・民間教室等へと幅広く推進。
● 棋戦名称等の商標登録手続き
  1. 特許庁と面談を実施。現在、審判部で審理中(審決待ち)。

日本将棋連盟会長・清水市代
日本将棋連盟からの「要望」
● 助成金・補助金に関するご支援
  1. 令和7年度「生活文化創造戦略展開事業」に申請した「将棋キャラバン」は不採択。来年度の再申請に向け、新規性・実装性の工夫を強化するための助言・連携を希望。
● 無形文化財登録に向けた共同調査
  1. 文化庁と連盟の共同調査事業の具体化(保存・継承の範囲、対象、事業の設計)へのご協力。
関係省庁より
● 学校教育への導入強化
  1. 働き方改革と「カリキュラム・オーバーロード」対策の一環で、授業時数の調整・学校裁量時間の創出を実験校で検討(年間127コマ相当の特色プログラム枠を試行)。全国化を視野。
  2. GIGAスクール(1人1台端末)連携可能性に言及。連盟との情報交換を継続。
  3. 伝統文化親子教室事業に令和7年度は57件・約1,600万円を補助。引き続き申請を推奨。
国会議員より
● 普及・広報について
  1. 国会議員将棋大会(オンライン対局活用)開催の検討。
  2. タイトル戦・イベントの全国開催予定一覧の共有と各地でのPR連携。
  3. スポンサー・協賛のご紹介、動画配信やインフルエンサー活用等の広報支援。
  4. 今後も、将棋文化の継承・発展と教育・地域振興への貢献に向け、官民連携を推進。

将棋文化振興議員連盟会長・村上誠一郎衆議院議員

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