今年のヨーロッパ将棋選手権(ESC)とワールドオープン将棋選手権(WOSC)は7月24日から27日までポーランド西部のヴロツワフで開催されました。ESCにはヨーロッパのトップ32選手が参加しました。
会場の様子
ESC優勝はベラルーシのAnton Starykevich 、準優勝は同国のUladzislau Zakrzheuski、3位はフランスの元ヨーロッパチャンピオン、Jean Fortinでした。
ESC決勝の様子
今年のWOSCは20カ国から110名の選手が全9回戦を戦いました。ヨーロッパ主要国のほか、コロンビア、ブラジル、シンガポールからの参加もあり、14名の日本人は大多数が現在ヨーロッパ在住ですが、遠路日本から訪れた選手もいました。
WOSC優勝は、Anton Starykevich が全勝し卓越した実力を示しました。準優勝は現在アムステルダム在住の西本慶輔、3位はシンガポールから参加したZhuo Loon Limでした。
日本将棋連盟公式派遣プロ棋士として、増田裕司七段はほぼ休むことなく実戦へのアドバイスや指導対局を行いました。他にも、プロ棋士の高田尚平七段、指導棋士の石川泰指導棋士四段・真田哲章指導棋士三段も、ヨーロッパのアマチュア選手・将棋ファンの指導のためヴロツワフに駆けつけました。
選手と増田裕司七段
対局を終えた各国の参加者は、伝統を誇る旧市街の賑いの中で、美味しい食事や様々な楽しみ方で一日一日を締めくくり、友情を深めました。
来年のESC/WOSCの開催地はドイツのパダーボルンです。
左:FESAヨーロッパ将棋協会連盟フランク会長
右:増田裕司七段
フランク・レーヴェカンプ会長
FESAヨーロッパ将棋協会連盟