令和5年度 大島町将棋交流講習会 開催報告

11月11日(土)、令和5年度島しょ地区スポーツ・文化普及事業(主催:公益財団法人東京都スポーツ文化事業団)として、東京都の大島にて将棋教室が開催されました。
本事業は離島地区に住む島民の方々を対象に将棋を通じて文化交流を行うため、年に一度伊豆諸島・小笠原諸島の島へ赴き行われています。

大島は東京都心から約120km離れた伊豆諸島最大の島で、椿油の生産や水産業・農業の盛んな島として知られています。
また、活火山の三原山を中心に形成された島であり、特徴的な地形や雄大な自然も魅力です。

日本将棋連盟からは田中寅彦九段と富岡英作八段の2名の棋士が大島を訪れ、将棋教室を開催しました。

 
写真左:120km離れた東京竹芝桟橋と大島をわずか2時間で行き来する高速船
写真右:切り立った海際の地形が特徴的な大島・岡田港。

 
写真左:将棋教室は大島町役場で開催されました。
写真右:東京都スポーツ文化事業団 塩見清仁 理事長ご挨拶

 
写真左:大島町教育委員会 倉田和昭 課長ご挨拶
写真右:富岡英作八段 挨拶

 
写真左:田中寅彦九段による講座
写真右:「将棋は最短何手で詰みの局面が現れるのか?」という問題に真剣な眼差しが集まります

 
写真左:田中九段と富岡八段による合計12面指し。初心者の部、経験者の部合計でおよそ50局が行われました。
写真右:お父さんの力を借りながら、はじめての将棋

 
写真左:角が成ったらどう動けるのだろう?一緒に確認しながら指してみます
写真右:講座の最後には抽選で両棋士の直筆色紙が送られました


写真:田中九段の色紙は自作の詰将棋。


とても暖かい雰囲気に包まれた、笑顔溢れる将棋教室になりました。
大島町の皆様、ありがとうございました。

伊豆大島 自然探訪

12日には地元の方に案内を頂き、大島の雄大な自然を巡りました。

 
写真左:「地層大切断面」
露出した地層は褶曲によるものではなく、勾配のある地形に火山灰が堆積して形成されたものです。
写真右:プロ棋士になった初年度、大島に住居を構えて好成績を残した富岡八段。
「この景色を眺めるのは38年ぶりです」

 
写真左:「波浮港(はぶみなと)」
かつて火口湖だった土地が津波によって海と繋がり、その後崖を切り崩して形成された特徴的な形状の港。
その形状から波が穏やかで、船の発着に適した港として栄えました。
写真右:「筆島」
三原山より以前に存在した火山島が年月を掛けて少しずつ浸食され残った岩が筆島です。
激しい荒波に耐えるパワースポットとして知られています。


「泉津の切通し」
巨大な岩山の間に、2本の木で押し広げたかのような細道が現れます。
こちらも大島随一のパワースポットとして知られています。

雄大な自然が広がる大島ですが、かつて年間80万人訪れていた観光客は現在20万人/年まで減少しているそうです。

雄大な自然と美味しい島料理を堪能できる大島に、皆様も是非足を運んでみては如何でしょうか。

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