第13回「ツゲ駒感謝の日」記念イベントが5月12日(土)、東京都御蔵島にて開催されました。記念イベントでは川上猛七段による指導対局、第76期名人戦第3局の大盤解説が行われました。
ツゲ駒感謝の日とは・・・将棋駒の木地として名高い御蔵島特産のツゲに感謝し、島の自然に親しむことを目的として5月の第2土曜日を「ツゲ駒感謝の日」と平成15年に制定し、イベントを開催しております。
写真左:会場の御蔵島村役場
写真右:指導対局をする川上七段
写真左:指導対局の模様
写真右:名人戦大盤解説会の模様
富士駒の会駒作り体験会
当日は天候に恵まれ、お子さんを中心とした多くの方にご参加いただき、指導対局を熱心に受けられました。また、名人戦大盤解説会では、対局者の妙技、そして考え方を川上七段が丁寧に解説され、参加者の方々にプロ棋戦の棋譜の魅力を披露しました。今回は、富士駒の会の遠藤正己様(隺峯)と平口寛様(寛月)による駒作り体験が開かれ、ツゲの木材を使った駒彫りを体験していただきました。
翌13日は、御蔵島内を散策し、ツゲの木や多くの自然に触れ、時折雨が降る中、大自然の力を肌で感じることができました。
御蔵島は、伊豆諸島の三宅島と八丈島の間に位置し、1万年ほど前の火山活動によってできた島で、800m級の山があることから、熱帯性と高山性の植物相や気候が共存していることが特徴的です。
写真左:ツゲの若木
写真右:えびね公園散策
御山を望む
ヘリコプターからの御蔵島遠景
ツゲを通じて、将棋と自然、そしてあたたかい人の心が一体となったイベントでした。
御蔵島のみなさま、本当にありがとうございました。