第29回アマチュア竜王戦【開催報告】

 第29回アマチュア竜王戦(主催:読売新聞社・日本将棋連盟)が6月25日(土)・26日(日)に東京都港区「チサンホテル浜松町」にて開催され、決勝戦で神奈川県代表・渡辺誠さん(22)が岩手県代表・小山怜央さん(22)を破り、初優勝した。
 渡辺さんは横浜市金沢区在住の専門学生。第25回オール学生個人戦優勝などの棋歴があるが、アマ竜王戦は昨年の準優勝からワンランクアップの優勝となった。渡辺さんにはアマ七段免状が贈られる。

*決勝トーナメント表はこちら
*予選リーグ表はこちら

大会の模様と結果は下記をご覧ください。

【前夜祭】

 
写真左:主催者挨拶 日本将棋連盟会長・谷川浩司九段
写真右:主催者挨拶 読売新聞社東京本社文化部長・前田恭二様


前夜祭の模様


今回最年少選手である香川県代表・藤本渚君(10歳)。2年前に続き2回目の出場である。


今回の海外招待選手はトーマス・プファッフェル(Thomas Pfaffel)さん(オーストリア)。World Open将棋選手権3位、国際将棋フォーラム・オーストリア代表2回などの棋歴がある。前夜祭では日本語で自己紹介した。


谷川浩司会長と談笑するプファッフェルさん。

【大会】


大会の模様


予選1回戦。早咲誠和(大分・左)VS樋田栄正(東京)。早咲さんはアマチュア竜王戦3回優勝の実績がある。


トーマス・プファッフェルさんは予選1回戦で中川慧梧さん(埼玉)と対戦。


香川県の藤本渚君は予選1回戦で北口要さん(大阪)を破った。


今大会の最年長選手である柳浦正明さん(68歳・左)VS野崎雅敬さん(三重)


前アマ竜王(招待)の吉本悠太さんVS西谷明雄さん(福岡)


準決勝1。左から石井直樹(東京)-渡辺誠(神奈川)。115手で渡辺さんの勝ち、渡辺さんは2年連続決勝進出となった。


準決勝2。左から小山怜央(岩手)-中島灯希(岐阜)。138手で小山さんの勝ち。


3位決定戦、石井直樹-中島灯希戦(左から)

 
写真左:3位となった石井直樹さん
写真右:4位となった中島灯希さん


決勝、小山怜央-渡辺誠戦。三間飛車対居飛車穴熊の戦いから終盤で、互いに打開策が見つからず千日手に。指し直し局は大混戦の末、218手で渡辺さんが小山さんを破り初優勝となった。

 
写真左:優勝の渡辺誠さん
写真右:惜しくも準優勝となった小山怜央さん。アマチュア名人戦に続き全国大会連覇はならなかった。尚、決勝を戦った二人とも22歳である。

 
優勝の渡辺さんには将棋連盟常務理事・中川大輔八段より賞状、楯、盛上駒が、また読売新聞東京本社編集局文化部・田中聡次長より優勝賞金50万円が贈られた。


右から第3位・石井直樹さん、優勝・渡辺誠さん、準優勝・小山怜央さん、第4位・中島灯希さん、大会審判長・渡辺明竜王

本大会の成績優秀者は第30期竜王戦(プロ公式棋戦)出場の選考対象となります。

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