「第3回将棋電王戦」第4局はツツカナの勝利

 第3回将棋電王戦(主催・株式会社ドワンゴ、公益社団法人日本将棋連盟)五番勝負の第4局は、4月5日(土)小田原城(神奈川県小田原市)で行われ、コンピュータソフトツツカナ(開発者:一丸貴則/将棋電王トーナメント第2位)が森下卓九段に135手で勝ちました。5局は4 月12日(土)に屋敷伸之九段とponanza (開発者:山本一成、下山晃/将棋電王トーナメント第1位)が東京・将棋会館「特別対局室」(東京都渋谷区)で対局します。


森下卓九段
「よくなってから勝ちきるのが難しかったです。47歳で電王戦を戦って充実していました。今回将棋をしながら気持ちが熱くなるという実感がありました。団体戦で負けてしまったのは、残念に思っています。」


「ツツカナ」開発者の一丸貴則氏
「お互いの指し手がすごいきれいで、爽やかな気持ちになれました。 勝ったことについては、なんとも言えないです。自分が勝ったわけではなく、ソフトが勝ったので。勝った、とは離れた気持ちです。半年前にソフトを提出してそれから手を入れていなかったので、きちんと完走できてよかったと思います。」


片上大輔日本将棋連盟理事
「電王戦後半戦に入ってさらに視聴者の注目度が上がってきていることは、うれしいことです。第4局は本格的な将棋で、一丸さんの美しい棋譜を残したいという気持ちが反映された棋譜でした。団体戦で負け越した事は厳しく受け止めています。」


屋敷伸之九段
「第4局は中盤のねじり合いが長く、将棋の奥深さが楽しめる対局でした。ソフトは中終盤が強く、ねばりもあります。来週に向けてしっかりと準備をしていい将棋を指したいです。」

谷川浩司日本将棋連盟会長
「第2回将棋電王戦の負け越しを受け、第3回は強力な布陣を揃え、特に豊島将之七段、菅井竜也五段という勝率の高い若手を加えただけに、団体戦負け越しは残念です。  4局の中では第1局の習甦の、プロが評価する中終盤の手厚い指し回しに驚かされました。コンピューターの強さを改めて真摯に受け止めたいと思います。」

 
写真左:第4局の観戦記を担当する西村京太郎先生
写真右:対局場となった小田原城の「銅(あかがね)門)

 
写真左:小田原おでんサミット2014が開催され、観光客で賑わっていました。
写真右:協賛企業の株式会社ローソン提供のおやつ、森下卓九段が選んだ「プレミアム ぎゅっとクリームチーズ」と「純生クリーム大福宇治抹茶」を食べる勝又清和六段と藤田綾女流初段。

 
塚田泰明九段、高群佐知子女流三段
佐藤康光九段

 
写真左:伊藤真吾五段
写真右:屋敷伸之九段

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