コンピュータソフト、現役プロ棋士に連勝!

 第2回将棋電王戦(主催・株式会社ドワンゴ、公益社団法人日本将棋連盟)五番勝負の第3局は、本日4月6日(土)、東京・将棋会館「特別対局室」で行われ、コンピュータソフト「ツツカナ」(開発:一丸貴則氏/第22回世界コンピュータ将棋選手権3位)が船江恒平五段(25歳)に大熱戦の末、184手で逆転勝ちしました。コンピュータソフトが現役プロ棋士に勝ったのは先週3月30日(土)の「ponanza」に次いで2回目です。これで対戦成績はコンピュータソフトの2勝1敗になりました。第4局は4月13日(土)に塚田泰明九段と「Puella α」が同所で対局します。

「ツツカナ」開発者の一丸貴則氏
「勝った気がしません。船江さんが優勢だった局面から時間に追われて、ツツカナが急に良くなったので、もうひとつ納得できません」
船江恒平五段
「自分という人間の弱さが最後に出て逆転されてしまった。逆にツツカナは最後の粘り強さがすごかった」
立会人の小谷善行・コンピュータ将棋協会副会長
「第1回の電王戦でも立会人を務めさせていただき、その時は戦うというよりも、米長邦雄永世棋聖が6筋、7筋から盛り上げるという戦いでした。今回は普通の戦い方で有利な局面になった、ということに感銘を受けました。また、ルールをしっかり作っておいたので、変な状況にならなくて良かった」
立会人の堀口弘治七段
「壮絶な戦いでした。まず、ツツカナの積極的な序盤の作戦に驚きました。終盤まで船江五段のペースでしたが、そこから『ターミネーター』のように撃たれても、撃たれてもよみがえるツツカナに、また驚きました」
田中寅彦・日本将棋連盟専務理事
「大変残念な結果でした。将棋に勝って、勝負に負けたという感じです。絶対あきらめないツツカナを見て、棋力の低かったころの羽生善治三冠を思い出しました」
塚田泰明九段
「最後にミスが出て負けてしまい、持ち時間は長い方がいいと思いました」

解説の鈴木大介八段と聞き手の藤田綾女流初段による大盤解説会は東京都港区「ニコファーレ」で催され、ゲストに加藤一二三九段らが登場し、大いに盛り上がりました。
終局後、東京・将棋会館特別対局室隣の大広間で記者会見が行われました。
対局・大盤解説などの模様は、株式会社ドワンゴと株式会社ニワンゴが運営する動画サイト「niconico」内のサービス「ニコニコ生放送」で生中継されました。
「第2回将棋電王戦」の公式ホームページはこちらです。
http://ch.nicovideo.jp/channel/denousen

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