「第9回ツゲ駒感謝の日」記念イベント

 「第9回ツゲ(黄楊)駒感謝の日記念」が、5月12日・13日、東京都御蔵島村で開催されました。当日、御蔵島への船が着岸出来ず、午後の到着となったため、内容を急遽変更、夜から御蔵島開発総合センターにて来島した松浦隆一七段の指導対局が行われました。指導対局に用いた駒は御蔵島産のツゲ駒。見事な輝きの駒に松浦七段も感謝をこめて一手一手指していました。翌日は、子ども達に実際にツゲ駒を作ってもらおうと、ツゲ駒感謝の日に毎年参加している駒師の大澤建夫様(富月)に指導を受け、ほり駒を作成しました。
 御蔵島特産のツゲで作った将棋の駒に感謝し、島の自然に親しむことを目的として、5月の第2土曜を「ツゲ駒感謝の日」と平成15年に制定、東京都御蔵島村では毎年イベントを催してきました。ツゲは成長を続け、伐採まで約100年かかるといわれます。名人400年に当たる今年、御蔵島の自然が育んだツゲに、人々のつながりを感じ、駒ひとつひとつに世代を超えた魅力を感じてまいりました。

12日夜 指導対局をする松浦隆一七段  駒は御蔵島のツゲ(黄楊)

一生懸命考える子供たち。 感想:左から
佐藤 栄作くん「やっぱり強かった」
栗田優之介くん「6枚落ち、勝ちが見えた時はうれしかった」
栗田智之紳くん「指す手が難しかった。守る手をしっかりすればよかった」

13日午前 御蔵のツゲで駒作りを体験、貴重な美しい御蔵島のツゲを実感してほしい。

器用に彫るこども達:「将来ぜひ島で手彫りの駒製作に携わってほしい。」と駒師の大澤さん

----- 御蔵島のツゲ -----

奥が1年、手前が3年、伐採されるのに100年かかるといわれる。昔は子供が生まれると1000本の苗を植えたそうです。

2009年5月ツゲ駒感謝の日に長岡裕也五段が植樹したツゲ。大きく育ってほしい.。

植樹したツゲを見学する松浦七段
これで80年、直径10センチくらいである。昔は、道路もなく山の上から、いくつもの谷を越えてツゲを運んできたそうです。下草を刈るなど大変な作業。

「いい木目が出る」と話す御蔵島村役場産業課の西川さん。

強風が吹き荒れる御蔵島で強く育つ天然ツゲ

ツゲに生えるセッコク蘭。可憐な白い花が咲くそうです。

良い香りのするニオイエビネ

色々な思いを残して御蔵島を後にしました。御蔵島の皆さんありがとうございました。

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