第39回全国盲人将棋大会レポート

更新:2015年11月18日 12:05

 第39回全国盲人将棋大会が平成27年11月14日、15日の両日、日本盲人福祉センターで開催されました。
 大会には視覚障害を有する将棋愛好者が参加し、A級(有段者の部)24名、B級(段位以下の部)13名、C級(初心者の部)4名の計41名が北は北海道、南は九州から参加されました。
大会は宮田利男八段が審判長を務め、競技と平行して指導対局を行いました。
また、富士通将棋部、大学将棋部の皆さんがボランティアとして参加、指し手読み上げ、棋譜取り、感想戦にも参加しました。将棋のみならず参加者の移動の介助も行ってくださいました。対戦が終わると、ボランティアの学生の方と熱心に将棋を指し交流を深めていました。

 優勝はA級が岡山県の山下幸四郎さん、B級は名古屋市の柏木保行さん、厚生労働大臣杯を手にしました。さらに山下さんにはNHK会長賞、各級3位までの入賞者には日本将棋連盟会長賞、並びに日盲連会長賞が贈られました。
また、C級は茨城県の仲沢美佐江さんが優勝し、記念品が贈られました。
 最近では、Skype将棋同好会などでスカイプを使って将棋を楽しみ交流が広がっているそうです。今回も参加された昨年優勝の静岡県立大学教授、石川准さんは、ブレイルセンス用将棋クラブ24対局ソフトを開発され、視覚障害者が将棋と触れやすくする環境を作ってくださっています。

第39回全国盲人将棋大会_01
大会の様子(1)

第39回全国盲人将棋大会_02 第39回全国盲人将棋大会_03
写真左:大会の様子(2)
写真右:ボランティアの学生の方と交流対局

棋譜を希望される参加者もいました。

第39回全国盲人将棋大会_04 第39回全国盲人将棋大会_05
写真左:2日目、A級決勝トーナメントの様子
写真右:アドバイスをする宮田八段

第39回全国盲人将棋大会_06
指導対局の様子 宮田八段も自らの指し手、持ち駒を大きな声で読み、ゆっくり丁寧に説明していました。

主催:社会福祉法人日本盲人会連合
後援:厚生労働省、日本放送協会、公益社団法人日本将棋連盟
協賛:一般財団法人安全交通試験研究センター、株式会社エクシオテック、
   株式会社サン工芸、レハ・ビジョン株式会社
協力:将友会

今回お手伝いをいただいた将棋部:富士通(株)・関東大学将棋連盟(青山学院大学・神奈川大学・駒澤大学・國學院大學・創価大学・東京大学・東京理科大学・日本大学・一橋大学・早稲田大学)

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