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「将棋電王戦FINAL」第2局は永瀬拓矢六段の勝利

更新:2015年03月23日 14:50

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将棋電王戦FINAL第2局_01

将棋電王戦FINAL(主催・株式会社ドワンゴ、公益社団法人日本将棋連盟)五番勝負の第2局は、3月21日(土)高知市「高知城」で行われ、プロ棋士の永瀬拓矢六段がコンピュータソフト「Selene」(開発:西海枝昌彦/将棋電王トーナメント第4位)に89手(王手放置の反則)で勝ちました。第3局は3月28日(土)に稲葉陽七段と「やねうら王」(開発:磯崎元洋、岩本慎/将棋電王トーナメント第3位)が函館市「五稜郭」で対局します。

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対局者 永瀬拓矢六段
「Seleneとの練習将棋は5時間の設定ならいい勝負、それ以下ならまったく勝てませんでした。通算勝率は1割程度だと思います。Seleneは強いソフトです。今回の結果で誤解されるとしたら西海枝さんに申し訳ない。ただ、実戦でその1割を引くことは可能だと思いました。
角不成は練習中に指したことがありました。当時は私が指した10分後にSeleneが投了しました。それがバグだという確証はありませんでしたが、少なくともSeleneが時間を使うのは知っていました。みなさまを戸惑わせてしまった部分もあるかと思いますが、本局は時間を気にして指していたこともあり、時間を削る意味でも△2七同角不成を決断しました。」

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「Selene」開発者 西海枝昌彦氏
「角不成に対するバグを自分は知りませんでした。電王戦トーナメントのためにSeleneをゼロから作り直した際に、バグが紛れ込んだのだと思います。お騒がせして申し訳ない気持ちです。今後の大会のためにも、すぐに修正したいと思います。
あのまま続けていてもSeleneが負けていたということで、悔いはありません。Seleneは最初から最後まで先手よしの評価値を出していて、まったく読めていない状態でした。」

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立会人 三浦弘行九段
「序盤から中盤まで拮抗した将棋でしたが、控室の検討では、△2七角不成の数手前に永瀬六段が99%勝つと結論が出ていました。先ほど永瀬六段の話を聞いて、99%を100%に近づけようとした勝負師魂に同じ棋士仲間として震え上がっています。」

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片上大輔 日本将棋連盟常務理事
「公式な棋譜としては『89手目▲2二銀で先手の反則負け』といたします。西海枝さんは残念なお気持ちだと思いますが、誰がいいとか悪いとかはなくて、ソフトと人間の戦いはこういうものなのだろうだと思っています。ソフトの特殊な部分が出たのは意義あったと前向きに考えたい。将棋の内容は素晴らしいものでした。」

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第3局対局者 稲葉陽七段
「永瀬六段の研究の深さを感じました。序盤がどこまで想定だったのかは分かりませんが、中盤のねじり合いを抜け出したのはさすがだと思いました。私は先手番を生かして、序盤でリードして、そのまま終盤も押し切るという形を考えています。自分なりの勝ちパターンを見つけて結果を出したいと思います。」

大盤解説会は対局現地「高知城ホール」と東京都港区「ニコファーレ」で行われました。対局・大盤解説などの模様は、株式会社ドワンゴと株式会社ニワンゴが運営する動画サイト「niconico」内のサービス「ニコニコ生放送」で生中継されました。
「将棋電王戦FINAL」の公式ホームページはこちらです。

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写真左:今回の対局場となった高知城(追手門)
写真右:高知県のPRを兼ねた現地中継を行う三浦弘行九段と山口恵梨子女流初段

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写真上段:対局に集中する永瀬拓矢六段
写真中段:和服で対局に臨んだSeleneの開発者・西海枝昌彦氏
写真下段:銀色に輝くDENSOロボットアーム「電王手さん」

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写真左:現地大盤解説会を行う佐々木勇気五段と熊倉紫野女流初段
写真右:検討室の様子

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写真左:サークルKサンクスのおやつレポートする勝又清和六段と山口恵梨子女流初段
写真右:形勢判断をする瀬川昌司五段と山口恵梨子女流初段

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高知城天守

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