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「第2回電王トーナメント」レポート

更新:2014年11月04日 18:10

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11月1日(土)~11月3日(月・祝)にかけて、第2回電王トーナメントが行われました。
出場者は以下の通りです。(「開発者・ソフト名」の順)

第2回電王トーナメント01

山本一成・Ponanza / 細羽英貴・Labyrinthus / 巨瀬亮一・AWAKE
山本一将・ひまわり / 森岡祐一・GA将!!!!!!!! / 木村健・メカ女子将棋 / 宇賀神拓也・さわにゃん
西海枝昌彦・Selene / 五十嵐治一・芝浦将棋Jr. / 氏家一朗・scherzo
竹内章・習甦 / 松本浩志・カツ丼将棋 / 平岡拓也・Apery / 磯崎元洋・やねうら王
高橋直裕・ETCShogi81 / 由井卓哉・攻茶花電 / 高橋智史・きふわらべ / 大渡勝己・彌生道
横内健一・N4S / 大森悠平・nozomi / 池泰弘・うさぴょん改
山田元気・きのあ将棋 (QinoaSyougi) / 川端一之・Calamity
鈴木雅博・大合神クジラちゃん電王戦 Ver. / 鶴岡慶雅・激指

第2回電王トーナメント02
11月1日は予選リーグが行われました。予選リーグは完全スイス式で8回戦まで実施します。
完全スイス式とは、各回毎に、その回の直前までの勝ち:1、引き分け:1/2、負け:0と成績によって組を分け、同成績の組で対戦していく方式です。
予選リーグの上位12ソフトが決勝トーナメントへ進みます。
持ち時間は15分、持ち時間消費後は10秒将棋となります。

第2回電王トーナメント03

第2回電王トーナメント04
「昨年も見ており、今年も非常にレベルの高い戦いを見られるというのはわかっていましたが、 終盤の10秒将棋になったあたりから、人間だとなかなか怖くて指せないような手がポンポン出てきて、それが強みだったりあるいは弱みになる時もあるとは思いますが、非常におもしろいものを見せていただいたという気持ちになりました。
私が見た中ではCalamity-AWAKE戦というのが、終盤非常にハラハラするような名局だったんですけれども、AWAKEが7位、Calamityが9位でスーパーシードを取れなかったところにレベルの高さを感じました」 (片上大輔理事)

11月2日は決勝トーナメント1回戦、2回戦が行われました。
決勝トーナメントの方式は、トーナメントでまず1位~4位を決め、準々決勝の敗者4ソフトで5位決定トーナメントを実施します。
持ち時間は2時間、切れ負け方式で行われます。
1,2回戦の結果、電王戦FINALに出場する5ソフトのうち、4ソフトが決定しました。

第2回電王トーナメント05

第2回電王トーナメント06
「長い熱い戦い戦いでしたね。AブロックからPonanza、BブロックからSelene、CブロックからAWAKE、Dブロックからやねうら王。この4チームは電王戦FINAL出場決定です。
2回戦で敗れたさわにゃん、N4S、Apery、習甦の4チームで戦い、勝ったチームが5位として電王戦FINALに出場します」
(勝又清和六段)

第2回電王トーナメント07 第2回電王トーナメント08
11月3日は決勝トーナメント準決勝、決勝、5位決定戦が行われました。

準決勝のPonanza-Selene戦はPonanza勝ち。AWAKE-やねうら王戦はAWAKE勝ち。
5位決定戦のさわにゃん-N4SはN4S勝ち。Apery-習甦はApery勝ち。

この結果、決勝戦はPonanza-AWAKE、3位決定戦はSelene-やねうら王、5位決定戦はN4S-習甦で行われることとなりました。
決勝のPonanza-AWAKE戦は中盤からPonanzaがややリードを奪いますが、AWAKEが勝負手を繰り出し、両ソフトが自分を優勢と見る非常に稀な展開に。

第2回電王トーナメント09
水面下で紙一重の攻防を繰り広げ(上の写真から△3三桂打など)、最後はAWAKEが寄せ切り第2回電王に輝きました。

第2回電王トーナメント10
電王戦FINALに出場する開発者5名。
左から順に5位:平岡拓也さん・Apery、3位:磯崎元洋さん・やねうら王、1位:巨瀬亮一さん・AWAKE、2位:山本一成さん・Ponanza、4位:西海枝昌彦さん・Selene。

第2回電王トーナメント11
「開発者の皆様、3日間に渡りまことにお疲れ様でした。コンピュータというのはミスをしないもの、コンピュータの戦いは人間とは違うという風に今まで見ていた方がほとんどだと思います。
しかし今日の劇的な結末を見まして、コンピュータといえどもこういうことがある、そしてそれだけ将棋の奥が深いということが伝わったと思います。
また、開発者の方々の思い入れようが、見ている皆さんにもまざまざと伝わった大会になったことと思います」(片上理事)

第2回電王トーナメント12 「(決勝戦の将棋は)先手番だったのに相手に主導権を握られてしまって、評価値も悪くなって普通は9割くらい負けるパターンだと思うんですが、一手のミスだったのか、それとも今はまだコンピュータでも理解できないくらい難しい先手が良かったという局面がひょっとしたらあったのかもしれないです。
前回大会ではバグを出してしまって、電王戦出場を決める重要な一局を台無しにしてしまって申し訳ないと思っていました。今回はバグが出なくてよかったです。
あとは何とかしてPonanzaの連覇を止めたかったので、達成できて言葉で表現できないほど嬉しいです。
電王戦FINAL出場に当たって、棋士の先生には申し訳ないんですが、そこまで勝負自体にはこだわりはないです。
コンピュータを使っていかにプロ棋士が強くなって、将棋のレベルが上がることに貢献できるかというところにモチベーションがあります」(巨瀬さん)

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