叡王戦第2局こぼれ話。取材陣すらビクビクするような対局場、国宝「赤坂の迎賓館」とは?

叡王戦第2局こぼれ話。取材陣すらビクビクするような対局場、国宝「赤坂の迎賓館」とは?

ライター: 宮本橘  更新: 2017年01月12日

今回は第2期叡王戦決勝三番勝負の第2局で、東京・赤坂の迎賓館和風別館「游心亭」に行ってきました。結果は既報の通り佐藤天彦九段が勝ち、2連勝で第2期叡王に輝いています。来春にはコンピューターソフトと対戦する電王戦が控えており、今後もますます注目されるところです。

叡王戦や電王戦といえば、毎回創意工夫した対局場が用意されるのも楽しみの一つです。今回対局が行われた赤坂の迎賓館は、本館と衛舎が国宝に指定されています。対局室が設けられた和風別館「游心亭」自体は国宝ではありませんが、国宝指定されていなかったから対局場として使用が許可されたともいえるわけです。

また、国宝でないとはいえ歴史的な価値の高い建物であることに変わりなく、機材の搬入にはかなり気を使ったとのことでした。われわれ取材陣も、うっかりカメラを壁やドアにぶつけたり、飲み物をこぼしたりしないように気を付けながらの一日となったのでした。来春の電王戦も、きっと驚くような対局場が用意されていることと思います。いまから楽しみですね。さて、最後に中継で使わなかったボツ写真を数枚紹介します。

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こちらは迎賓館の東門です。通常は入り口の前に柵があり、警備員さんが立っています。私がカメラを構えると警備員さんが「柵をどかしましょうか」と、可動式の柵を動かしてくれました。迎賓館の警備員さんは感じのいい方ばかりです。が、このときは逆光気味で色味が冴えなかったため、残念ながらボツに。

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こちらは国宝の衛舎......なのですが、見てお分かりのように全景が入らず、これだけでは何だかよくわかりません。立ち入れる場所が決められていて、これ以上離れて撮影することができず、残念ながらボツに。

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迎賓館の西側にある学習院初等科。昭和天皇も今上天皇も、皇太子殿下も、愛子様も通った名門中の名門。しかし、門だけではちょっと絵にならず掲載を見送ったのでした。

*写真は叡王戦中継ブログより引用。

宮本橘

ライター宮本橘

1990年から印刷プロダクションでライター兼デザイナーに従事。2009年に独立してフリーライターとなる。2010年、日本将棋連盟のネット中継記者(ペンネームは八雲)を担当。2016年より棋王戦の新聞観戦記を執筆。ほか、マイナビニュースで電王戦関連の記事を執筆

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