12月7,8日に竜王戦第6局、12月11日に叡王戦決勝第2局が開催【12月5日-11日の注目局】

12月7,8日に竜王戦第6局、12月11日に叡王戦決勝第2局が開催【12月5日-11日の注目局】

ライター: 日本将棋連盟モバイル編集局  更新: 2016年12月02日

日本将棋連盟モバイルの来週(2016年12月5日?12月11日)の中継予定と、その中での注目局をご紹介します。12月7,8日竜王戦七番勝負の第6局、12月11日には叡王戦決勝三番勝負の第2局が行われます。

来週の将棋連盟モバイル中継

12月6日(火) 朝日杯将棋オープン戦 二次予選 佐藤康光九段-八代弥五段
朝日杯将棋オープン戦 二次予選 橋本崇載八段-佐々木勇気五段
朝日杯将棋オープン戦 二次予選 佐藤康九段か八代五段-橋本八段か佐々木勇五段
朝日杯将棋オープン戦 二次予選 藤井猛九段-竹内雄悟四段
朝日杯将棋オープン戦 二次予選 広瀬章人八段-糸谷哲郎八段
朝日杯将棋オープン戦 二次予選 藤井九段か竹内四段-広瀬八段か糸谷八段
12月7日(水) 竜王戦 七番勝負第6局 渡辺明竜王-丸山忠久九段
棋聖戦 二次予選 橋本崇載八段-戸辺誠七段
12月8日(木) 竜王戦 七番勝負第6局 渡辺明竜王-丸山忠久九段
順位戦 A級6回戦 羽生善治三冠-広瀬章人八段
朝日杯将棋オープン戦 二次予選 塚田泰明九段-松尾歩八段
朝日杯将棋オープン戦 二次予選 黒沢怜生五段-石井健太郎四段
朝日杯将棋オープン戦 二次予選 塚田九段か松尾八段-黒沢五段か石井四段
朝日杯将棋オープン戦 二次予選 豊島将之七段-菅井竜也七段
朝日杯将棋オープン戦 二次予選 澤田真吾六段-斎藤慎太郎六段
朝日杯将棋オープン戦 二次予選 豊島七段か菅井七段-澤田六段か斎藤六段
12月9日(金) 棋王戦 挑戦者決定トーナメント(敗者復活戦) 佐藤天彦名人-佐々木勇気五段
朝日杯将棋オープン戦 二次予選 屋敷伸之九段-金井恒太六段
朝日杯将棋オープン戦 二次予選 鈴木大介八段-石田直裕四段
朝日杯将棋オープン戦 二次予選 屋敷九段か金井六段-鈴木八段か石田四段
朝日杯将棋オープン戦 二次予選 久保利明九段-北浜健介八段
朝日杯将棋オープン戦 二次予選 久保九段か北浜八段-稲葉陽八段
12月11日(日) 叡王戦 決勝三番勝負第2局 佐藤天彦九段(名人)-千田翔太五段

すべての対局一覧

12月6日(火)- 朝日杯将棋オープン戦 二次予選 

橋本八段vs佐々木勇五段

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c名人戦棋譜速報

朝日杯将棋オープン戦は二次予選が進行中。この日も好カードがずらりと並ぶが、1回戦(準決勝)からあえて1局選ぶとすれば、橋本-佐々木勇戦を推したい。対局数、勝数、勝率の各ランキングでトップ争いを演じ、佐藤天彦名人や羽生善治三冠をも破る勢いを見せている佐々木勇を、本格派の実力者として知られる橋本がどのように迎え撃つか。戦型はオールラウンダーの橋本次第だが、最有力は横歩取り。両者は本局が初手合いとなる。

12月7日(水)- 竜王戦 七番勝負第6局 

渡辺明竜王vs丸山九段

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近年の竜王戦七番勝負は第5局での決着が続いたが、今期は6期ぶりに第6局が指されることとなった。とりわけ竜王戦において別格ともいえる強さを示し、全棋士中でただひとり永世竜王の資格を持つ渡辺明を向こうに回しての丸山の獅子奮迅ぶりが光る。対局場は前期に渡辺明が竜王復位を果たした場所である山梨県甲府市「常盤ホテル」。常盤ホテルは今期と同じく丸山が渡辺明に挑戦した第24期(2011年度)と第25期の七番勝負でも、それぞれ第6局と第7局の対局予定地だった。しかし、どちらのシリーズも渡辺明が4勝1敗でタイトルを防衛し、同地での渡辺明-丸山戦は実現せず。今期は三度目の正直といえる。本局は渡辺明が先手。

12月8日(木)- 順位戦 A級6回戦 

羽生三冠vs広瀬八段

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c名人戦棋譜速報

羽生-広瀬戦はA級6回戦最初の一局。今期のここまでの成績は羽生3勝2敗、広瀬4勝1敗で、5勝0敗でトップを走る稲葉陽八段を追うためには互いに負けられない。両者の対戦は昨夏の王位戦七番勝負以来で、対戦成績は羽生13勝、広瀬5勝。初手合いから3戦は広瀬が勝ったが、その後は羽生が圧倒している。世代交代の旗手としての役割を期待される広瀬としては、そろそろ壁を越えたいところだ。本局は広瀬が先手。

12月9日(金)- 棋王戦 挑戦者決定トーナメント(敗者復活戦)

佐藤天名人vs佐々木勇五段 

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c名人戦棋譜速報

佐藤天-佐々木勇戦は敗者復活戦の決勝。勝ったほうが千田翔太五段との挑戦者決定戦に進む。両者は先月25日(金)に勝者組準決勝を戦ったばかりで、そこでは相矢倉でうまく攻めた佐々木勇が快勝。その後、佐藤天は敗者復活戦1回戦(準決勝)で森内俊之九段に勝ち、佐々木勇は勝者組決勝で千田五段に敗れて本局での再戦となった。最近の佐々木勇の対局姿からは、結果を出すことへの強い意志を感じる。大舞台に登場する日はそう遠くないと思わせるが、対する佐藤天も棋界の第一人者として同じ相手に続けて敗れるわけにはいかないだろう。互いに気合の入った好勝負になりそうだ。

12月11日(日)- 叡王戦 決勝三番勝負第2局

佐藤天九段(名人)vs千田五段

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c名人戦棋譜速報

叡王戦決勝三番勝負第2局が、東京都港区「迎賓館和風別館 游心亭」で行われる。「游心(ゆうしん)亭」という名称は中国の戦国時代の思想家、荘子に由来するもの。「遊(ゆう)」とは本来、人間的なものを超える状態をいう語で、「遊ぶ」という動詞の主語となるのはもともと神だけだった。荘子はその「遊」を人間にも使い、はからいを捨てて心をのびのびと自由に解き放つあり方を「遊心」と呼んだという。そう聞くと、游心亭はまさに本局の両対局者にぴったりの場所であるように感じられる。将棋の神もかくやと思わせるような名局の誕生を期待したい。(睡蓮記者)

*写真は竜王戦中継ブログ名人戦棋譜速報より引用。

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